130時間目 ページ11
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カルマは確かに期末テストでの敗北を糧に成長していた。人を正しく警戒して、勝負に挑めるようになった。しかし、カルマは“騙し討ちの名手”である。
「正々堂々とか、ありえないでしょう。」
「同感だな。」
秀華と寺坂がカルマを疑いの目で見ていた時。カルマの蹴りがグリップの脛に入った。それによってグリップの脚にびりびりと痺れる感覚が走り、彼は背中を見せた。
チャンス!!
カルマはグリップ目掛けて走り出す。あと1歩。その時、ﾌﾞｼｭｯと見覚えのあるガスがカルマに向かって噴射された。
「一丁あがりぬ。」
「カルマ!!」
ふらりと倒れたカルマの頭を、グリップは掴みあげた。
「長引きそうだったんでスモッグの麻酔ガスを試してみることにしたぬ。」
「き…汚ぇ。そんなもん隠し持っといてどこがフェアだよ！」
「俺は一度も素手だけとは言ってないぬ。拘る事に拘りすぎない。それもまたこの仕事を長くやっていく秘訣だぬ。至近距離のガス噴射。予期してなければ絶対に防げぬ…」
グリップが得意げに話していた時。ﾌﾞｼｭｯ…とグリップの顔に先程と同様のガスが噴射された。
カルマの手にはスモッグのガス噴霧器。その事実に全員が唖然としてカルマを見た。
「奇遇だね。2人とも同じこと考えてた。」
「何故…お前がそれを持っているぬ……。しかも…なぜお前は俺のガスを吸ってないぬ…!!」
懐からナイフを取り出して、カルマに切りかかるグリップ。しかし、動きが鈍り動揺した者など、もうカルマの敵ではない。カルマは見事に襲い来るグリップを拘束して見せた。
「ほら寺坂、早く早く。ガムテと人数使わないとこんな化けもん勝てないって！」
「へーへー。てめーが素手で
そう言うと寺坂に続いて全員が走り出して、グリップの上にｽﾞｼﾝｯと飛び乗った。カルマが押える肩あたりから変な音がした気がするが、そんなことは気にせずに寺坂のもっていたカバンからガムテを取り出す。拘束用にと持ってきて、スモッグの拘束でも活躍した。
「縛る時気をつけろ。そいつの怪力は麻痺してても要注意だ。特に手のひらは掴まれるから絶対触れるな。」
「はーい。」
烏間の言う通り、手のひらに気をつけながら、彼らはグリップを思う存分ぐるぐる巻きにした。
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
