121時間目 ページ2
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殺せんせーの言葉に秀華やカルマ、渚、茅野達のウイルス感染をしなかった者たちは、奥田と竹林を看病に残して山頂ホテルの裏の崖下に来ていた。
「……高ぇ…。」
思わず木村がそう呟いて、皆がｺﾞｸﾘ…と唾を飲む。
「あのホテルのコンピューターに侵入して、内部の図面を入手しました。警備の配置図も。」
「!!」
「正面玄関と敷地一帯には大量の警備が置かれています。フロントを通らずホテルに入るのはまず不可能。ただひとつ、この崖を登ったところに通用口がひとつあります。まず侵入不可能な地形ゆえ…警備も配置されていないようです。」
モバイル版律が全員の携帯端末に入り込みそう言った。そこで全員が理解する。殺せんせーの言ういい方法とはつまり…。
「動ける生徒全員でここから侵入し、最上階で奇襲して治療薬を奪い取る!!」
「…危険すぎる。この手馴れた脅迫の手口、敵は明らかにプロの者だぞ。」
「えぇ、しかも私は君たちの安全を守れない。大人しく私を渡した方が得策かもしれません。どうしますか？全ては君たちと…指揮官の烏間先生次第です。」
殺せんせーの提案に、烏間が静かに告げる。彼の言うことは最もで、ただの中学3年生が太刀打ちできるものでは無い。
「それはちょっと……難しいだろ…。」
「そーよ!!無理に決まってるわ!!」
イリーナも同意見のようで、続けてこの崖では転落死だと強く言った。
…だが、お忘れだろうか。彼らは“ただの”中学3年生かでは無いことを。
「いやまぁ…。」
「崖だけなら、楽勝だけどさ。」
「いつもの訓練に比べたらね。」
「ねー！」
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯと身軽に崖をロッククライミングの要領で登っていく生徒たち。その光景に思わず烏間もイリーナも唖然とする。
「……でも、私たちは未知の場所で未知の敵と戦う訓練はしていません。」
「烏間先生、難しいけどしっかり指揮を頼みますよ。」
「おぉ…ふざけた真似した奴らに、きっちり落とし前つけてやる。」
崖の中腹で一度皆止まって、自分たちの指揮官の方を振り向いた。秀華と磯貝が烏間にそう声を掛ける。寺坂も仲間が被害にあったことで、戦意は十分に高まっていた。
呆然とする烏間に、今度は殺せんせーが不敵な笑みで言う。
「貴方の元には15人の特殊部隊がいるんですよ。さぁ、時間はないですよ？」
「……3分でマップを叩き込め!!
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
