120時間目 ページ41
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『山頂の“普久間殿上ホテル”最上階まで、1時間以内にその賞金首を持ってこい。』
電話口の相手にｷﾞﾘ…と歯を食いしばって、正体のわからないもどかしさや生徒たちが苦しめられることへの怒りを溢れさせる烏間。
『そうだな…動ける生徒の中で最も背の低い男女2人に持ってこさせろ。』
その言葉に思わず烏間は最も背の低い男女2人、渚と茅野の方を見た。その視線に気づいた2人は怪訝そうにお互いの顔を見合わせる。
『素直に来れば賞金首と薬の交換はすぐに済む。だが、外部と連絡をとったり…1時間を少しでも遅れれば…即座に治療薬は破壊する。
礼を言うよ、よくぞそいつを行動不能まで追い込んでくれた。天は我々の味方のようだ。』
それだけ言うと電話口の相手はﾌﾞﾂ、と通話を切った。ﾂｰﾂｰ…と電話を終了したことを告げる携帯を握りしめ、烏間は反対の手に持っていた殺せんせーをテーブルに叩きつけた。
まさか…こんな時に第三者が狙ってくるとは!!
険しい顔をしながら、部下の園川にホテルに連絡を取るよう告げると、無事だった生徒たちに事の顛末を説明した。それを聞いた秀華の顔がみるみるうちに曇っていく。
「秀華のせいじゃない。」
「……えぇ。」
カルマにそう言われるも、自分の計画が下手に上手くいったせいで、と自責の念にかられる秀華。戻ってきた園川は交渉が失敗したことを烏間に告げた。
その失敗の理由はこの島。普久間島は伏魔島と呼ばれ、国内外のマフィアやそれらと繋がる財界人が出入りしている島であること。ほとんどのリゾートホテルは真っ当だが、あの山頂ホテルは特に危険なホテルであるのだ。
クラスの約半分が未知のウイルス感染。言うことを聞くにも指名されたのは最も小柄な2人。殺せんせーは動けず、政府も手が出せない。
正しく、打つ手無し。
しかし、暗い雰囲気の中で一つだけ明るい声。
「いい方法がありますよ。」
「え…？」
「病院に逃げるより、大人しく従うよりは。律さんに頼んだ下調べも終わったようです。」
その声の主は殺せんせー。静かに怒りに震えながら、携帯に向かっているのかと思えば、殺せんせーは律になにか下調べを頼んでいたようだった。
病院に逃げるより、大人しく従うよりいい方法。それが全く分からない秀華は思わず首を傾げる。
「元気な人は来てください。汚れてもいい格好でね。」
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ざくろ(プロフ) - ちひろさん» ありがとうございます!!テストが終わりがけに入ったのでどんどん更新していきたいと思っています!!まぁその後に実習があるのでまた更新頻度が落ちると思いますが……笑これからもよろしくお願いします!! (2021年1月28日 14時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - とっても好きです！寝る前に読んで興奮して寝付けないこととかよくあります笑更新がんばってください！ (2021年1月28日 0時) (レス) id: 5d58b6b877 (このIDを非表示/違反報告)
明里(プロフ) - 私生活大事ですので 大丈夫ですよ こちらこそ宜しくお願いしますね (2021年1月26日 1時) (レス) id: b6d4b9ddc0 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 明里さん» ありがとうございます！不定期な更新になると思いますが、これからもよろしくおねがいします (2021年1月26日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
明里(プロフ) - 去年から見ております なかなかコメントせずすみません 業や浅野さんがお気に入りです 続き楽しみにしております (2021年1月25日 22時) (レス) id: b6d4b9ddc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年1月15日 2時
