83時間目 ページ4
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裏山にプールが出来て数日後。秀華は殺せんせー暗殺の作戦立案に励んでいた。殺せんせーの今まででおそらく一番使えるであろう弱点が発覚したものの、どうやってそれを使おうか。秀華はくるくると器用にシャープペンシルを回しながらうーん、と唸っていた。
「水に突き落とせるといいのだけど…。」
ぽつりと呟く秀華がまとめる作戦ノートをそっと覗き込んで見えたその緻密さに、渚は思わずわぁ…と声が漏れる。その時、ガラッと勢いよく教室の扉が開いた。
「おい皆来てくれ!!プールが大変だぞ!!」
岡島の言葉に皆がプールを見に行けば、滅茶滅茶に破壊されたプールのセットや散乱するゴミ。イリーナはその様子にセクシー水着を披露する機会を失い呆然としている。秀華はそんな彼女を哀れんでか、肩にぽんと手を置いて慰めた。
誰がやったのか。そんなのは明白だった。
「あーあー…。こりゃ大変だ。」
「ま、いーんじゃね？プールとかめんどいし。」
にやにやしながらわざとらしく言う吉田と村松。2人が絡むとなればもちろん彼も。大方予想はついて秀華は小さくため息をついた。
「まさか…俺らが犯人とか疑ってんのか？くだらねーぞその考え。」
「寺坂君…ｯ!!」
渚も秀華と同じ考えのようで寺坂の方に目をやれば、寺坂はその目線に苛立ったように渚の胸ぐらを掴んだ。
「まったくです。犯人探しなどくだらないからやらなくていい。」
「殺せんせー…！」
寺坂を止めようと秀華が彼の方を掴んだ時。どこからともなく現れるとささっと自慢のスピードでプールを直し、掃除してしまった。この超生物にはこんな嫌がらせでは暖簾に腕押し状態。寺坂たちが哀れになってくるくらいには手応えがない。
「はいこれで元通り!!いつも通り遊んでください。」
「はーい！」
ヌルフフフ、と特徴的な笑い声とともに去っていく殺せんせー。遊んでくださいの声に早速カルマが水鉄砲で殺せんせーの頭をふやかす。
だが秀華の視線はその楽しそうな光景ではなく、寺坂に向いていた。苛立ちや嫌悪を纏って悔しそうに去っていく寺坂の背中に。
「…浅野さん？」
「渚くん。」
「浅野さんも変だと思う？寺坂君のこと…。」
「……そうね。なんだか、今日は特に気がたってるように見える。何も無いといいんだけれど…。」
何か、起こる。何も無いといいと願いながら、秀華はその可能性を捨てきれなかった。
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ざくろ(プロフ) - ちひろさん» ありがとうございます!!テストが終わりがけに入ったのでどんどん更新していきたいと思っています!!まぁその後に実習があるのでまた更新頻度が落ちると思いますが……笑これからもよろしくお願いします!! (2021年1月28日 14時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - とっても好きです！寝る前に読んで興奮して寝付けないこととかよくあります笑更新がんばってください！ (2021年1月28日 0時) (レス) id: 5d58b6b877 (このIDを非表示/違反報告)
明里(プロフ) - 私生活大事ですので 大丈夫ですよ こちらこそ宜しくお願いしますね (2021年1月26日 1時) (レス) id: b6d4b9ddc0 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 明里さん» ありがとうございます！不定期な更新になると思いますが、これからもよろしくおねがいします (2021年1月26日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
明里(プロフ) - 去年から見ております なかなかコメントせずすみません 業や浅野さんがお気に入りです 続き楽しみにしております (2021年1月25日 22時) (レス) id: b6d4b9ddc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年1月15日 2時
