328時間目 ページ9
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｢その通りです浅野さん。カルマ君、君が目指す官僚の世界でも、理想のためには理不尽に頭を下げねばならない時がある。
君に合った頭の下げ方を教えましょう。｣
殺せんせーの言葉にカルマは何も言い返せない。本当にその通りだから。秀華もその様子を見て、殺せんせーの方を向く。
すごい人…。
秀華は自分がこの担任の生徒でいられる残り短い時間、しっかりと殺せんせーの教師としての姿を目に焼き付けようとしていた。
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───
｢ん〜美味し〜！｣
｢良かったね茅野さん。｣
｢茅野さんは本当に幸せそうに食べますね！｣
翌日の帰り道。秀華は茅野たちに誘われて、最近椚ヶ丘駅に向かう途中の道路でキッチンカーをオープンしているクレープ屋に寄り道していた。幸せそうにチョコバナナのクレープを頬張る茅野を神崎と奥田が見守る。秀華もその姿を同じくキッチンカーで購入したホットコーヒーを飲みながら見守っていた。その時。
前方から歩いてくる屈強な男たち。話しているのは英語のようで、普通の人の目にはただの観光客に映るだろう。しかし、彼女の
｢ねぇ、皆。そこの公園で少し駄弁っていかない？｣
｢さんせー！｣
｢私、コンビニで御手洗借りてから行くから、先に行っていて。｣
｢わかりました！｣
｢公園のベンチで待ってるね。｣
男たちと接触する前に曲がり角の先にある公園へと茅野達を誘導した秀華。彼女達の姿が見えなくなって、秀華は男たちの方を向き直る。男たちはやはり秀華たちに用があったようで、彼女の選択を興味深そうに笑いながら彼女に歩みよった。男たちが口を開くより早く、秀華が吐き捨てる。
｢
｢…
眼帯をした男がﾋｭｩｯと口笛を吹いて、秀華を称える。
[貴方たち…殺し屋…いいえ、軍人かしら。殺せんせーは今カナダにメープルシロップ搾りに行ってるはず。私たちにちょっかいをかけるなら最高のタイミングという事ね。]
[やるなお嬢ちゃん。]
秀華が自分の見解を述べれば、男たちは感心したように述べる。男たちは笑っているが、秀華は内心気が気ではない。死神と出くわした時のような背中を冷たいものが伝うのを感じながら、奥の眼鏡をかけた男をじっと見据えていた。
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LUNA(プロフ) - 面白かったです！更新楽しみに待ってますね！ (2022年1月23日 0時) (
レス) @page18 id: 255ed81601 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 続きはどこで見れますか？ (2021年12月23日 1時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - この作品の続きのタイトルは何ですか？ (2021年11月14日 16時) (レス) id: ad4fac1b86 (このIDを非表示/違反報告)
もものはな(プロフ) - とても面白くて一気に読み進めてしてしまいました笑更新楽しみに待ってます！ (2021年8月26日 18時) (レス) id: 1e90973d0b (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - あいすさん» ありがとうございます！！なかなか更新できませんが、少しずつ進めていきたいと思います。 (2021年8月11日 18時) (レス) id: 026437a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年4月6日 1時
