35時間目 ページ37
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八坂神社も甘ったるいコーヒーもしっかり楽しんで、次は神崎の希望した祇園のコースだ。表は賑わう祇園だが、少し路地に入ると一見さんお断りの店ばかり。人気もなく、ｼﾝ…と静かだった。
「だから私の希望コースにしてみたの。暗殺にぴったりなんじゃないか、って。」
理由を述べて微笑みながら神崎は言った。杉野は流石！、茅野はここで決行に決めよっか！と神崎を持ち上げる。秀華もいい案ね、と神崎に微笑んだ。
その時だ。
「ホントうってつけだ。なんでこんな拉致りやすい場所歩くかね。」
ぞろぞろと現れたのは体格のいい高校生たち。風貌はまさに不良、といった感じのその高校生に秀華は見覚えがあった。
「……新幹線で、神崎さんにぶつかった人たちね。」
「覚えててくれたなんて光栄だなァ。」
リーダー格と思しき高校生、リュウキが彼らの前に現れる。その手には神崎が無くしたと思っていた手帳があった。新幹線で彼らとぶつかった時に落としたその手帳は、不運なことに不良どもが拾ってしまっていたのだ。
「…何お兄さんら？目的が観光っぽくないんだけど。」
「男に用はねー。女置いてお家かえんな。」
カルマの問いに不良の1人がそう答えた。その刹那。カルマがその不良の顎に1発入れると、間髪入れずに顔をつかみ電柱に頭を打ちつけた。
「浅野さんもいけんでしょ。さっさと片付けよーよ。」
「…はぁ……。
皆、内緒にしてね。」
「えっ…。」
カルマに言われて、秀華はため息をついてカバンを下ろして皆に向けてそう言った。渚が怪訝そうに声を上げたその瞬間。
ｶﾞｯ…と勢いよく不良の首に上段回し蹴りがきまった。
「なっなんだこの
蹴られたのとは別の不良がナイフをを取り出すが、その男の手首に秀華の蹴りが入り、ｺﾞｷｨｯと確実に折れたであろう音がする。自分より確実に数段上の強さを誇る彼女に不良達が情けない声を上げて後ずさりする。
それを見てふぅ、と秀華が一息ついた時だった。
「ちょ、何…ムグッ…?!」
「茅野さんｯ!!神崎さんｯ!!」
「くそ…!!」
茅野が口と手を封じられて男たちに引きずられていく。神崎も同様にまた別の不良に拘束されていた。それを見て、秀華とカルマの注意が一瞬逸れる。それがいけなかった。
その隙をつかれて、秀華は鳩尾、カルマは後頭部を殴られ倒れ込んでしまった。
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
