34時間目 ページ36
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少し寂れた宿に到着したE組一行。乗り物に酔ってグロッキー状態の殺せんせーを心配しながらも、岡野はしっかりとナイフを振るう。
そんな殺せんせーをよそに神崎は自身のカバンの中を探っていた。
「どう神崎さん？日程表見つかった？」
「…ううん。」
神崎は真面目でマメ。あの分厚いしおりを持ち歩く訳にも行かず、独自に日程をまとめていたのだ。
「確かにバッグに入れてたのに…どこかで落としたのかなぁ。」
「神崎さんは真面目ですからねぇ。独自に日程をまとめていたとは関心です。でもご安心を。先生手作りのしおりを持てば全て安心。」
「それを持って歩きたくないからですよ、殺せんせー。」
力なくあの分厚いしおりを差し出してくる殺せんせーに秀華はぴしゃりと言い放つ。「にゅやｯ?!」なんて言ってる殺せんせーを放っておいて、秀華は神崎に「私覚えてるから大丈夫。」と優しく微笑んだ。
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「京都に来た時くらい暗殺のこと忘れたかったよなー。」
次の日。班別自由行動の時間、頭の後ろで手を組みながら杉野がそう言った。秀華も確かに、なんて思いながらｸｽｯと笑う。
「いい景色じゃん、暗殺なんて縁のない場所でさぁ。」
「そうでもないよ杉野。」
そう続けた杉野に渚が言う。秀華も少し考えて「そうね、確かに。」と続けた。カルマも「あ〜。」なんて、わかったような声を上げる。茅野や神崎、奥田は首を傾げているが。
「ちょっと寄りたいコースがあるんだ。すぐそこのコンビニだよ。」
そういう渚について行ってみるとそこには石碑があった。坂本龍馬・中岡慎太郎遭難之地と書かれた石碑。1867年、龍馬暗殺「近江屋」の跡地だ。すぐ近くに本能寺もあるよ、と続ける渚。
「京都はずっと日本の中心だったから…ビッグネームが結構暗殺された土地でもある。暗殺の聖地とも言えるのよね。」
「そう。だから僕の希望コースにしてみたんだ。」
秀華が渚にそう言うと、彼は同意してにっこり笑った。杉野もこれには「確かに。」と納得している。
暗殺の標的となったのはその時代、その世界に大きな影響を与える人物ばかり。殺せんせーはまさに典型的な標的と言えるだろう。そう思いながら渚たちは再び歩き出した。茅野なんかははりきって進んでいく。
「次、八坂神社ねー！」
「えー、もういいから休もうぜ。京都の甘ったるいコーヒー飲みたいよ。」
「カルマ…。」
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
