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8時間目 ページ10







「あはぁ、やっぱり来た。」



秀華が駅まで行くと、そこには目立つ赤髪を風に揺らして待つカルマがいた。カルマは秀華の方に歩いてくると、彼女を見下すようにして立ちはだかった。



「来ると思ってたよ、浅野さん。」

「貴方が何か言いたげだったからよ、赤羽くん。」



校庭で対峙した時のようなピリ…とした空気が二人の間を流れる。この緊張を先に破ったのはカルマだった。



「なんで理事長の娘の浅野さんがE組にいるわけ?去年まで仲良くおにーちゃんと生徒会やってたのにさ。」




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「えっ、理事長の娘?!」

「そう、去年は双子のお兄さんと生徒会もしてた。」

「え、エリートじゃん…浅野さん…。」



渚からの情報に驚く茅野。

浅野秀華。椚ヶ丘中学校・高校理事長の娘。双子の兄と共に2年生まではA組に籍を置き、生徒会副会長として生徒会長の兄を完璧にサポートしていた。学業・運動ともに成績は申し分なく、双子両名とも全国模試1位常連。学内の定期テストでも常に1位。運動部の助っ人としてもよく駆り出されていた彼女。本来ならE組にいるはずのない人物なのだ。



「なんだか落ち着いてて雰囲気違うなぁ、って思ってたけどまさかそこまでハイスペックとは…。」

「俺もビビったわ〜。あの浅野だぜ?なんでE組なんかに、って。」



近くで話を聞いていた野球少年、杉野もそう呟いた。磯貝や前原も確かに、と少し苦笑しながら同意した。



「元A組だし、もっと高飛車なのかと思ってたけどさぁ、ぜーんぜんそんなことないし、逆に拍子抜けっていうか…なぁ?」

「あぁ。話してみると普通に良い奴だったよ。」



そう告げる前原と磯貝。その話を聞いて、茅野はへぇ、とこぼした。




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「E組なんて反吐が出る。」

「え?」

「私は人を貶して得る優越感も、見せしめとして提示された罰を受けないためにする努力も、人を成長させるとは思わない。ただの強者は作れても、真の強者は作れない。……そう理事長に伝えただけ。初めて意見したことの内容が自分への批判なんて、理事長はきっと驚いたでしょうね。」



そう言って自嘲気味に笑う秀華は、それじゃ、とだけ言ってカルマを置いて帰っていった。



「…なんだ、前みたいな雑魚じゃなくなってるじゃん。」





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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 浅野学秀   
作品ジャンル:恋愛
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは?と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています! (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ざくろ x他1人 | 作成日時:2020年10月19日 2時

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