39時間目 ページ41
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大きすぎるトラブルを終えて旅館に戻った渚たち。どの班の暗殺計画は失敗に終わったものの、皆で旅をするというのはいいもので、夜だというのに生徒たちで旅館は賑わっていた。
そしてやはり修学旅行と言えば、恋のネタで盛り上がるのが鉄板ネタ。
「やっぱり1位は神崎さんか。」
「まぁ嫌いな奴は居ないわなー。」
男子部屋では気になる女子ランキングなるものが作られていた。ピックアップされているのは神崎、秀華、矢田、倉橋、茅野、片岡。いい具合に票が分散している。
ランクインしているうちの3人が同じ班だった杉野や渚は、どうだったんだと茶化されるものの拉致事件にあったのだからそれどころじゃなかったと答える。
そこにタイミングがいいのか悪いのか、自身の好物である煮オレシリーズを自販機まで買いに行っていたカルマが戻ってきた。
「お、面白そうなことしてんじゃん。」
「カルマ、いいとこ来た。」
「お前クラスで気になる子いる？」
「みんな言ってんだ、逃げらんねーぞ。」
木村や前原が早く早く、と急かすのを磯貝がまぁまぁ、と宥める。カルマはふむ、と少し考えて「奥田さんかな。」と口にした。
「えっ？」
「彼女、怪しげな薬とかクロロホルムとか作れそうだし。」
「いや、そうじゃなくて。なら、浅野はなんなんだよ。」
皆当然カルマの答えは秀華だと思っていた。よく話しているし、秀華もカルマと話しているとよく笑う。なんならもう既にくっついていると思っていた者もいる。
「…浅野さんは…犬っころでしょ。」
口元を隠して、少しだけ赤くなりながら、ふいと視線を逸らして答えるカルマ。その様子を磯貝と前原はｸｽｯと笑って「カルマは犬派なんだな。」「意外だな。」なんてからかってみせる。
その時。窓の外にはにやにやしながらメモをとる黄色い超生物の姿があった。それはそれは下世話な殺せんせー。なんの、とは言わないが、メモをとり終えると持ち前の速さで奴は逃げた。
「メモって逃げやがった!!殺せ!!」
「待てやこのタコ!!生徒のプライバシーを侵しやがって!!」
「ヌルフフフ。先生の超スピードはこういう情報を知るためにあるんですよ。特にカルマくんは傑作でしたねぇ。」
「殺すｯ…!!」
振り返って余裕の笑みで言う殺せんせーに、顔を赤くしながらカルマは拳銃を構える。
一体彼の気持ちに気づいたのは、何人だったのか。そんな野暮な話は修学旅行の夜には不要だ。
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
