2時間目 ページ4
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「名前ですか…名乗るような名前はありませんねぇ。なんなら皆さんでつけてください。今は課題に集中ですよ。」
担任は名前のない超生物。それでも授業中は普通のクラス。普通に授業をして、普通にウトウトする生徒もいて、普通に課題に悩んで。その中に、普通じゃないひとつの要素、暗殺。
ｶﾞﾀｯと渚が自分の席を立った。彼よりも後ろの席に座っている秀華はすぐに気づいた。彼が課題用に渡された短冊の裏に対超生物用のナイフを隠し持っていることに。彼が超生物に近づいていくと、他の生徒も彼の暗殺に気づき始めた。
彼は普通に本当に課題を出しに行くように超生物へ近づいた。その刹那、ﾋｭｯとナイフが空を切る音が教室に響く。
しかしその刃は超生物には届かない。渚のナイフを持つ手は受け止められてしまっていた。
「言ったでしょう。もっと工夫を……」
超生物が暗殺の批評を始めようとした時、ふわっと渚は超生物に抱きついた。ナイフは初めから囮であったように。完全に虚をつかれた超生物。
渚の胸にはグレネードが携えられていた。
「しま……！」
「もらったぁ!!」
そのタイミングでクラスで一番大柄でガラの悪い寺坂竜馬が何かのスイッチを押した。ﾊﾞｧｧﾝｯと爆発音と共に対超生物用のBB弾が四方八方に弾け飛ぶ。
「っしゃあやったぜ!!100億いただきぃ!!」
首謀者であろう寺坂、それに加担したであろう村松と吉田が騒ぎ立てながら超生物の方へ近づいて言った。
「ちょっと寺坂、渚に何もたせたのよ！」
茅野が寺坂を問いつめる。それに対して寺坂はニヤニヤと笑いながらかえした。
「オモチャの手榴弾だよ。ただし火薬を使って威力を上げてある。300発の対先生弾がすげえ速さで飛び散るように。」
「な……貴方たち自分が何したか分かってるの?!」
「人間が死ぬ威力じゃねーよ。俺の100億で治療費くらい払ってやらぁ。」
渚の命を顧みない作戦に秀華は激怒し、寺坂に掴みかかろうとした。その時だった。
「…ぅ…。」
「渚くん！」
渚が小さく呻いた。渚の体は何かの膜に覆われ、火傷1つ負っていなかった。困惑しながら寺坂がその膜をつかみあげた時だった。
「実は先生、月に一度ほど脱皮をします。脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺した。つまりは月イチで使える奥の手です。
…寺坂、吉田、村松。首謀者は君らだな。」
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
