プロローグ ページ1
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ｺﾞｫｯ…と校庭に何かが降り立ったような音がする。緑髪の小柄な少女、茅野カエデが外を見るが、そこにはなんの姿も無い。それも束の間、ぷにょん、ぷにょん、特徴的な足音が廊下から聞こえてきた。
教室は暗い雰囲気に包まれ、生徒は皆俯いている。ｺﾞｸﾘ、と誰かが生唾を飲み込む。ｶﾞﾗﾘと教室の扉が開いて黄色い超生物が入ってきた。超生物は出席簿を教卓へ置くと、普通の先生と同じようにこう告げた。
「それでは、ホームルームを始めます。日直の人は号令を。」
「き、起立ｯ…！」
青髪の少年、潮田渚が号令をかける。それと同時に教室にいた全員がｶﾞﾁｬｯと音を立てながら銃を構えた。緊迫した雰囲気が教室を包む。
「気をつけ…」
冷や汗のようなものがじわりと湧き出てくる。銃を握る手に力を込めて、皆照準を超生物に合わせる。
「礼ｯ…!!」
潮田渚の号令で、全員一斉射撃が始まった。ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯと凄まじい銃声が鳴り響く。普通の人間ならこのような濃密な弾幕をかいくぐることは不可能だが、相手は超生物だ。なんと超生物はこんな状況にも関わらず、出欠を取り始めた。
「おはようございます。発砲したままで結構ですので出欠を取ります。浅野さん。」
「は、はいｯ…。」
明るめの茶髪の少女、浅野秀華が返事をする。しかしその声は銃声にかき消されてしまう。それに対して超生物は少し困ったような声で続けた。
「すみませんが銃声の中なので大きな声で。」
「ｯ……はい!!」
浅野秀華は腹の底から声を張り上げた。その声は超生物に届いたようで、出欠は次の生徒へと移っていく。忘れてはいけないのはこの出欠は濃密な弾幕を全て躱しながら取られているということ。
「遅刻なし、と…。残念ですねぇ、今日も命中弾ゼロです。」
ここは椚ヶ丘中学校3年E組。担任はマッハ20で移動する月を破壊した黄色いタコのような超生物。
この3年E組は暗殺教室。国から依頼されてこの超生物の担任を暗殺する任務が与えられた。
──────────始業のベルが今日も鳴る。
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
