あの、亜人ですけど。そのに

ろくじゅう ページ11

おおっと、零さんが来た日の夜中にヒロさんかぁ〜これもアレだな。バレてんな。公安からかな〜秀一さん言いそうにないし。


やーね、みんな私の事そんなに心配？



諸伏｢俺、今...本庁で仕事してて...それで｣


『あ、うん、聞いた？』


諸伏｢亜人と...ジンが接触したって......ゼロも何も言わないし…｣


零さん、言わないでくれたのね。でもね、無言は肯定って言葉知らないかな...？



『会ったよージンに勧誘されたから断ったー』



諸伏｢そんな軽いことじゃないんだ！Aもわかってるだろ...？｣


ヒロさんの真剣な表情から伝わる。アイツらはそんなヤワなもんじゃない。心配だって顔。そんな眉間にシワ寄せちゃってさ。


『うん、大丈夫。大丈夫だよ。私は皆から離れない。死なないし、どこにも行かない。ジンには顔も見られてないし、会った時の服はもう焼却済。』



『今の私がいるのは皆のおかげなんだ。ヒロさん、零さん、陣平さん、研二さんに航兄さん、秀一さんとコナン君』



『皆が私を受け入れてくれたからココにいる。こんな大切な場所、失いたくないもの。その為ならなんだってする。』



ヒロさんの眉間のシワがなくなった。

あぁ、やっぱヒロさんには笑っていてほしい。皆といる時の幼くみえる笑顔も、私に優しく微笑みかけてくれる笑顔も好きだなぁ。


こんな素敵な笑顔を守れてるのかなとか、救えたのかなとか、ヒロさんだけじゃなく皆の笑顔を思い出して考える。



諸伏｢Aはすぐ無茶するから心配なんだ。何かあってからでは遅いから｣


ポンポンっと頭を撫でられる。
なんでこんなに安心するんだろう？


諸伏｢いつでもおいで。俺はAならいつでも受けとめてあげるから。｣






うん。



やっぱり私、失いたくないから






その為ならどんなことだって、なんだってやってやる。

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