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女王 ページ5
はばたき学園に入学して数日が経った。
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
昼休みの途中、廊下で勢いよく人が移動してくるような音がした。
A｢！？｣
ｷｬｰｰｰｰｰｰｰ!!!!
ﾏﾘｨｾﾝﾊﾟｰｲｰｰｰｰｰｰ!!!!!!!
同級生と思われる女子の叫び声が聞こえる。
茜｢マリィ先輩か…。｣
A｢…マリィさん？ハーフの方でもいるの？｣
茜｢去年から中等部でも話題だったの。高等部の吹奏楽部で定期テスト学年1位のお嬢様。｣
A｢あー…そうなんだ。｣
心のどこかで中等部を見下してた私は自然と冷たい返事をしてしまった気がする。
一紀｢…気にしないんだ？そういう女子が集まりそうなものに｣
A｢あ、いや…そういうわけじゃ…｣
一紀｢別に責めてないんだけど？むしろ良いと思う。でも小波先輩ってレーイチさん……、教頭が認めるくらい凄い人らしい。｣
A｢小波…って、マリィ先輩？？｣
一紀｢そう。吹奏楽部は教頭先生が顧問なんだ。高等部に入る前、挨拶しに行った時に小波先輩を見かけたけど、一目でこの人かってわかるようなオーラだった。｣
茜｢ちょっとマリィ先輩探してみようよ！｣
A｢えっ…｣
一紀｢僕は行かないから。｣
茜ちゃんが私の手を引く。まだ同級生のことも全然分からないのに、先輩の教室へ行くの！？
入学式ぶりに期待と不安に胸を膨らませ、2人で階段を駆け上がった。
．
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作者名：ハナ | 作成日時：2022年6月6日 14時
