及 川 徹 の 妹 は _ハイキュー_

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『え、しんど』


「それな」



ひなと二人で体育館の鍵を閉めながら呟いた。意外とやることがあって大変だったしとーくんと岩ちゃん以外の人と話せない。

とくにひなの人見知りがやばい。今日なんて三年生に話し掛けられたとき涙目で助けを求めていた。


仲良くなれば大丈夫なんだけど。

まぁ私も男の人って岩ちゃん以外ジャガイモだから。とーくんは言わずもがな鰹節だし。


「合宿終わったらもうすぐゴールデンウィークじゃーん」


『それなー！カラオケ行きましょー！』


「「そーしましょー！！！！」」



その時、ひなの声じゃない声が聞こえて、振り向くと三年生らしき人がとーくんと岩ちゃんといた。

入学式の時にいたピンクの髪の人だ。

うぇいうぇい言いながら近付いてくるのでとっさにひなの後ろに隠れる。

こういうときのひなって強いんです。


「……なんですか」


「…すみません」


「つい、はしゃいでしまいました……」


ピタッと動きを止めて言うのでどんだけ泣きそうなんだコイツと思ってたら岩ちゃんの拳骨らしきあとが二人に残っていた。

さっすが岩ちゃん！！


「あ、改めて自己紹介すんね！おれ、花巻。花巻せんぱいっ❤️って呼んで！」


「はなまきぱいせんはーと」


「うん、おしい！」


ピンクの髪の人が花巻先輩。

ひなが面倒そうにノリにのった。


「おれはアンドレラです」


「…アンドレラぱいせんよろしゅーです」


「騙されちゃダメ！！そいつは高校生の姿をしたおっさ、いだっ！！！」


「松川でーす。好きなように呼んでいいからねー」


松川先輩？はとーくんの頭を叩いて校舎裏に連れていこう…として岩ちゃんに蹴られる。

アンドレラってだれ。



「ふっ、うける」


『それな』



いい、これぞ青春。



　

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