まぁ、なんというかね ページ29
side姶良
「さて、と……いつまでそうしてんの」
「うえぇ……姶良ぁ…」
泣きそうな声で私の名前を呼んでくる雛。なんてムカつくんだ。
さっきまで私のことを元気付けようとしていた雛は車から降りるときにおもいっきり頭をぶつけて泣きべそをかいている。
ぎゅぅぅうっと私に抱き付いてくる彼女だから学校のことなどすぐにどうでもよくなる。
でも、そのままにしちゃだめなことくらい馬鹿な私でも分かってしまう。
…後ろからの視線も痛いしなぁ。
「姶良、」
「ん」
話すよ。話させて。
私が2年になった最初の頃、クラスの男子が雛の話をしていた。
それは、思春期の男子高校生って感じの会話だった。もちろん雛がそんな会話の題材になるのは嫌だったから去年一緒のクラスのやつの椅子を蹴ってふざけあった。
その次の時間、前の席の女子が話しかけてきた。その子も去年一緒のクラスだったのだ。
私、あの人が好きなの。
そう言われた。じゃあ頑張ってねってその時は笑って終わったが次の日から少しずつハブられるようになった。
別に私は気にしなかったんだけど私が悪者扱いされるようになった。
本当は別のクラスの子がやってるのに私がその子の靴を隠したり教科書に落書きしたりって典型的なイジメをされるようになった。
「え、殺す」
「怖い」
んで、招いたのが今日のこと。だけど大丈夫だよ。Aがいるから。
「…分かった。何かあったらすぐに言って。全員殺す」
「絶対言わない」
段々とAが物騒になっていく。
でも、そんなに私のことが好きなのか、と思うと顔を綻ばせるしかない。
「さて、明日テストのあと会議だからね。私資料作らなきゃいけないから帰るね。鶴丸、後は頼んだよ」
「ああ、任せとけ」
Aは鶴丸と私に手を振って立つ。明日はテストに会議か…絶対忙しいー。
「主」
「…なに、鶴丸」
Aが出ていったあと、怒った鶴丸が私の目を見る。久々に怒ってるところ見たかも。
なんて言われるかな、そう思って身を縮こませた瞬間腕を引っ張られる。
「あんたはもっと周りに頼れ。何でも自分だけで考えるな。ちゃんと答えてくれる奴等がいるのを知ってるだろ」
ぎゅっと抱き締めながら言う鶴丸。
知ってるよ、そんなこと。私は皆のこと信じてるもん。
でも、自分の問題は自分で解決したいんだ。
ーーーーーーキリトリーーーーー
及 川 徹 の 妹 は _ハイキュー_
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凪沙(プロフ) - 湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き!!!さん» コメントありがとうございます(*´∀`)面白い作品を作るのですごーく気長にお待ちください(*≧∀≦*) (2018年1月21日 21時) (レス) id: f3ad1d08de (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き!!! - 迚面白いです!更新されるのを気長に待って居ります!ではまた!さようなら! (2018年1月5日 18時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 宙蘭さん» おお!それはなんと、宣伝した甲斐があった((←わかりました!!両方とも応援してもらいながら更新頑張ります!!!← (2017年1月4日 7時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)
宙蘭(プロフ) - 可愛い子には飴と…から来ました!面白かったです!両方とも応援してます!更新頑張って下さい! (2017年1月3日 22時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛月 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月2日 16時