心配の連続 ページ19
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「よし、検非違使と演練以外の日課達成、っと」
うちの本丸はそんなに強くはない。というかレベルがバラバラ過ぎて検非違使と戦わすことができない。
サニワがいるときしか出陣出来ないためレベリングがやりにくく午前中の演練は行けない。
演練は捨てた。
いちいち相手に声かける余裕なんてないし、暇なんてない。
さてさてー…あー、流石にもう６時前だしブラブラ歩くとしますかー。
「あ、まんばー。ただいま」
「……おかえり」
少し照れくさそうに言うまんばにキュンと来た。
まんばは第一部隊隊長で、私の近侍である。スッゴく頼りになるいいやつだ。
「あ、大将。おかえり」
「ただいま厚。何してるの？」
縁側で寝ていた厚。周りを見ると折り紙が散らばっているご様子。
厚はシーっといいながらちょいちょいと指を指した。
厚の指先には秋田や前田、愛染や蛍丸が折り紙の紙を手に持ったまま寝ていた。
…なんか書いてある。
私は一番近くにいた蛍丸の手の中から紙を抜きとり広げてみる。
『主が何時までも元気でいますように』
「大将、今日倒れたんだろ？」
「え、あ、うん。それで……」
「コイツら大騒ぎだったからな。大将が倒れたー、死んじゃうー、って」
ははっ、と笑いながら教えてくれる厚。と、ピクリと前田のこめかみが動いた。
起きちゃったかな。…起こしちゃったのか。
「作るなら…千羽鶴作れば良かったな」
「いーよ、そんなに気を使わなくても」
ていうか死んじゃうーって可愛いな。
なんて思っているとむくりと愛染が起き上がり前田がパチッと目を開けた。寝起きの二人、可愛い…。
「……！あ、主！！だ、だだだ大丈夫か？！」
「っ、おかえりなさい主君…。ご無事で、何よりです」
愛染は狼狽えながら、前田は震える声で聞いてくる。そこから二人にも心配かけたなって思った。
そして、微笑ましくも思った。ちゃんと心配してくれているんだなって思った。
「心配かけてごめんね。大丈夫だよ」
と、二人を抱き締めながら答える。すると蛍丸と秋田も起きた。
くりっとした目を見開いて私を見ると涙が溢れてきている。
二人にも、心配かけたな。
「もう、大丈夫なの？」
「心配しましたよっ！！」
「もう、大丈夫だよ」
私は涙が出そうなのを堪えて二人を抱き締めた。私には、心配心配してくれる家族がいる。
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凪沙(プロフ) - 湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！さん» コメントありがとうございます(*´∀｀)面白い作品を作るのですごーく気長にお待ちください(*≧∀≦*) (2018年1月21日 21時) (
レス) id: f3ad1d08de (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 迚面白いです！更新されるのを気長に待って居ります！ではまた！さようなら！ (2018年1月5日 18時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 宙蘭さん» おお！それはなんと、宣伝した甲斐があった((←わかりました!!両方とも応援してもらいながら更新頑張ります!!!← (2017年1月4日 7時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)
宙蘭(プロフ) - 可愛い子には飴と…から来ました！面白かったです！両方とも応援してます！更新頑張って下さい！ (2017年1月3日 22時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月2日 16時
