検索窓
今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:34,210 hit

メンタル ページ16

.




「先輩?」
「…なんでもない……ごめんね突然」


ヘラっと、笑って涙を拭いて早足で進む先輩。きっと、相笠先輩の事が心配なんだろう。

相笠先輩って、本当はどんな人なんだろう。ふと、そう思った。

皆から親しまれて愛されて、あんなに笑顔で居られるなんて凄すぎる。

及川さんだって辛そうにしてることだってある。けど、バレーをしているとそれはなくなる。

バレーが好きだから。じゃあ、相笠先輩は?
相笠先輩が好きでそれに打ち込めるモノって?必死になるものって?


爆発するくらい溜め込んでいるストレスは、草木先輩だけで、受け止めることが出来るのか?

もし、受け止めることが出来ないなら、残ったそれは何処にある?


何処に行く?



side夭葉

「分かったわ。すぐにお願い」


携帯を切って椅子に腰を沈める。チラッと雛さんが寝ているベットに目をやる。

顔色はお世辞でも良いとは言えない。過労が見える。寝不足だけならいいけど。


溜め込んでしまう傾向がある彼女には心を許している人なんて極僅か。そりゃ、刀剣男士たちには心を許しているけど、現世の話なんてしてもし神隠しなんてされたら…。


考えただけでも頭が痛む。そんなこと、されてはならない。絶対に。


「姉さん!」
「計、煩いわよ。雛さん寝てるんだから」
「……ごめん」


ショボくれている計に手刀を入れる。すると痛そうに頭を擦りながらこちらを睨んでくるが怖くもなんともない。


「…ん……計?」

「雛!」


計は目が覚めたばかりの雛さんの元へ走っていたが雛さんに

「すとっぷ!」


と、止められた。あ、これは説教が始まるわ。

「ねぇ、計。アンタバカだろ」

と言うか愚痴が始まってしまった。こうなると雛さんの気がすむまで終わらない。そんなことはよそでやってもらいたい。


「バカじゃない」
「ばかじゃああ!!」


「雛さん。あなた病み上がりなんだからおとなしくしててください」


パシッと持っていた書類で雛さんの頭を叩く。するとぐっと口を閉じ、こちらを睨む。


「てか、私倒れたの、か」
「えぇ。バカですか貴方は」


溜め込み過ぎですよ。と言うも雛さんはストレッチをする。

「ちょっ、何してるの雛」
「んー?もうちょっと体力つけなきゃねーって」

笑顔を浮かべて雛さんは言う。私たちはどううてもその無邪気な笑顔に絆されてしまう。



 

な?→←吐きそう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

凪沙(プロフ) - 湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き!!!さん» コメントありがとうございます(*´∀`)面白い作品を作るのですごーく気長にお待ちください(*≧∀≦*) (2018年1月21日 21時) (レス) id: f3ad1d08de (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き!!! - 迚面白いです!更新されるのを気長に待って居ります!ではまた!さようなら! (2018年1月5日 18時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 宙蘭さん» おお!それはなんと、宣伝した甲斐があった((←わかりました!!両方とも応援してもらいながら更新頑張ります!!!← (2017年1月4日 7時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)
宙蘭(プロフ) - 可愛い子には飴と…から来ました!面白かったです!両方とも応援してます!更新頑張って下さい! (2017年1月3日 22時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雛月 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。