乱入 ut ページ25
鬱「そうそう、それでさ！！」
二人で夜に話すのが日課となりつつあったある日。
静かに迫り来る足音に、俺は気づかなかった。
鬱「師匠はなんか楽しいことあった？」
『話にできるほど面白い事は無かったが。』
鬱「ちゃうちゃう！師匠の話、なんか聞きたいねん！」
ベットの上で枕を抱きかかえて喋る。
壁に背を預ければ、定位置となったそこには安心感があった。
『そうか。なら話をs』
ゾム「だ〜いせんせっ！！楽しそうやな〜何してんの？」
俺の前には緑のパーカーを着た、よく見覚えのある奴が居た。
暗殺の時のように忍び足できたのか、喋るのに集中していたのか。
彼が目の前にいるのにも、気配にも気が付かなかった。
鬱「ゾム!!!!!!っあ…」
驚いた衝撃でスマホを床に落としてしまった…
すると、そのスマホを拾い上げゾムはにやぁっと笑う。
あ、あかん。
ゾム「もしもしぃ〜？大先生の49人目の彼女さん？？」
電話の向こう側からは、何が起きているのか知らないにもかかわらず、冷静に対応している師匠の声が聞こえた。
俺は今のゾムからは奪い取る事はできないと諦め、仕方なく座りながら様子を見る。
ゾム「え、何？大先生の師匠さん？…あー御迷惑お掛けしました。」
ゾムは乱暴に終了ボタンを押し、「返却するわ」と言ってスマホを返してきた。
さっきまで喋ってたし、これは後で謝らんとな…
俺の大事な癒しの時間を削ってきたアホクリーパーを睨みつけると、そいつは少し考えてから爆弾を落とした。
ゾム「大先生ってさ、師匠さんのこと好きなん？」
俺にとってその言葉は、
どんな物よりも心に衝撃を与えたと思う。
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掛け軸(プロフ) - 嶺緒さん» 気づくのが遅くなってしまいすみません。面白いと言って貰えると、こちらとしても嬉しい限りです。コメントありがとうございました！ (2019年1月6日 14時) (
レス) id: c19dec969c (このIDを非表示/違反報告)
嶺緒(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白い作品でした…！！次回も楽しみにしています！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：掛け軸 | 作成日時：2018年11月10日 18時
