あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ47)

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あの日見た影は俺達の姫となった。ページ47

鶴丸「Aー。どこにいんだー？」

『あぁ。すまん。さ、やろう。』

今日もカンカンと木刀同士がぶつかり合い、稽古に励む本丸の刀剣男士達。

そしてまた大祝Aも刀を構えた。

堀川「うおおおお」

『…っ

堀川、振るばかりではダメだ。相手の微妙な動きのブレを見るんだ。

待て、そしてためろ。』

堀川「はいっ！」

時間遡行軍の姫だった大祝Aは

今、この本丸で刀剣男士達の剣などの稽古の監督となっている。

鶴丸「いやー。あいつの稽古厳しいぜ。」

長谷部「あぁ。しかしあいつのおかげで俺達も少しは成長できたかもしれんな。」

和泉守「あぁ。最近は敵を倒すためにかかる時間も減らすことが出来たしな。

やっぱり凄いな。Aは。」

その初めは空虚で澱んでいた顔も今は凛々しく笑顔が溢れる少女の顔となった。

その黒髪をなびかせて彼女は微笑む。

三日月「A。頑張ってるのう。」

『あ、三日月っ！』

三日月が稽古場に入ってくると目を輝かせて飛んで行った。

三日月宗近と大祝Aは今ではもう評判の恋仲である。

Aが幸せであるならそれでいい。

誰しもがそう願ったから

今二人は隣にいる。

愛し合うふたりに祝福を。

『みんなっ

ほら、まだまだ稽古するぞ！』

しゃらんと鈴の音を鳴らしながら今日も大祝Aは笑う。

俺達があの日見た影は

今は俺達の栄光の光であった。