あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ33)

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醜いもの。ページ33

一方、政府の機関にあるAは全体を囲まれて四方が壁に囲まれている部屋に幽閉されていた。

退屈だ。

ここに幽閉されてから一ヶ月が経ち、だいぶ慣れてきたとはいえ、酷かったのは政府のものの管理だった。

ここの部屋管理人はとても悪質なものだった。

退屈がてらに

Aを殴打した。

「貴様をみていてやるんだ感謝して欲しいくらいだ。

生きる価値もねぇんだよお前には。」

「いっそここで死ね。

ほらよ。気持ちいいだろ？こういうことされるの。」

マッチで火を投げつけてきたり食事を終えた皿を投げつけてきたり虐待の日々が続いた。

それでもAはビクともしなかった。

それが一番不快に思えた管理人は次は数人仲間を呼んできて

カッターで切りつけてきた。

この人間を今ここで斬り捨てることも出来た。しかしAはしなかった。

そうすればきっと刀剣男士たちに嫌われてしまうから、と。

もう会えないとわかりきっているのに、Aの頭には刀剣男士達の笑顔が毎日のようにチラつく。

思いを振り払うためにここまできたのに結局思い出してしまう。

日を重ねることに苦しくなってくる拷問はやがて鬱になってしまうくらいになってきた。

「おい今日はとっておきの制裁をしてやるよ。」

『……』

男が懐から取り出したのは数本のナイフだった。