あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ21)

今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:27,963 hit

清楚美人。髭切side ページ21

今日は午前中、我らが姫様

大祝Aがいなかった。

話によると乱藤四郎と次郎太刀と買い物に行くだとかで本丸から離れているようだ。

髭切「Aちゃんまだかなー？」

そう呟いていると

襖が開き膝丸が入ってきた。

膝丸「兄者。帰ってきたみたいですよ。」

髭切「あ、本当？良かった。良かった。」

ゆっくりと立ち上がって

何してきたのだろうと興味半分に迎えに行った。

長い廊下を曲がって玄関まで来てみるといつもと違う姿のAが立っていた。

『髭切…』

毎日来ている重そうな巫女服っぽい格好ではなかった。

その服は

清楚な水色のブラウスと随分と丈の短い紺色のミニスカートに茶色のニーハイソックスだった。

所々にレースが着いていて

まるでその姿は清楚美人だった。

純黒の髪の色がさらにそれを引き出していてとても魅力的だった。

よく乱藤四郎と次郎太刀がやってくれたなと苦笑いをしながらAに近づく。

髭切「どうしたの？その格好。」

『ふ、服を買ってきたのだ。た、たまには衣替えもいいかなと思って。

……………えっと、そんなに似合わぬか？』

僕がじっと見つめていたらしい。

Aは頬を桜のように染めて目を逸らしながらつぶやく。

髭切「その逆だよ。とても可愛いよ。Aちゃん。似合ってる。

なんならここで君を僕のものにしたいくらいにね。」

冗談交じりに呟くとAはぷぷ、と笑ってありがとう、と呟いた。

異性を

それも敵だった

異性をこんなふうに見るのは初めてだ。

今ではもう僕だけのお姫様だ。

そのくらい君に、焦がれている。

可愛い可愛いお姫様。