あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ18)

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形見の鈴。ページ18

少しだけ落ち着いてきたAに近づいたきたのは主で

手にはなにか握りしめている。

『主…？』

主「A。これをあなたにさずけましょう。」

『なんだ？』

主が布を取るとそこには古びているが立派な鈴があった。

カランカランといい音がする。

『これは、鈴…？』

主「ええ。それはあなたの元主、大祝鶴姫がいつも身につけていた鈴です。

これはあなたに渡します。つまり形見ということですね。」

『主……』

鈴がすごく尊く、重く感じる。

思わず胸に押し当てる。この感情もわからない。

ただ胸がジーンとする。

これを身につけて生きた大祝鶴姫をまるで近くに感じられるような、そんな感覚にとらわれた。

『…………主、ありがとう。』

Aは主の方を向いてお辞儀をした。

主「これで貴方の気持ちが軽くなるなら、自分も安心できます。」

三日月「A。いつでも苦しくなったら俺たちに言うのだぞ？

もう俺達は君のその苦痛な顔を見たくないからの。」

三日月は微笑んでAの頭を撫でた。

他の刀剣男士達も次々に頷く。

『あぁ。みんな、本当に本当にありがとう。』

これから、

私ができること。

多分、昔の主も、今の主も、刀剣男士もいるから見つけられたのかな。