あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ13)

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誰のために。ページ13

稽古が終わって、Aはその答えを考えては見るが、

全くわからなかった。

Aは今まで時間遡行軍の主に捧げてきたが今はもう離れた身である。

自分の在り方をみつけなければ、新たな目標が見つからずただがむしゃらに

剣をふる。しかし、それでは強くはならない。

廊下をうーんと考えながら歩いているとぽふんと鶴丸と山姥切にぶつかった。

『きゃっ…』

鶴丸「危ねぇっ」

思わずよろけて後ろに倒れそうになると鶴丸がすかさず抱きとめた。

『あ、ありがとう。』

鶴丸「ちゃんと前向いて歩けよ？

てかどうした？元気ねぇな。悩みがあれば言えよ。」

山姥切「何かあったのか？」

『何故わかった？』

正直驚いた。何故自分が考えていることがわかるのか。

鶴丸「そういう顔してたから。」

『…さっぱりわからん。』

鶴丸「俺でよければ、相談のるけど。な？山姥切。」

山姥切「俺で良かったら。」

縁側に腰掛けて三人は話し合いを始めた。

『ありがとう。いや、大したことではない。自分の今の在り方について考えていたんだ。』

鶴丸「ふーん。」

『私は今まで時間遡行軍の主についていたからな。離れた今、何をすれば良いのか分からないのだ。』