あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ12)

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自分の在り方を。ページ12

稽古場に着き、Aは加州、和泉守や堀川達と稽古を始めた。

こうして毎日稽古を積み重ねなければ自分が劣ってしまう。

だからこうして日々鍛錬を積み重ねている。

和泉守「おりゃぁぁぁぁー」

『っ、そんなに最初から力まなくても、振り下ろす時に、

はっ！

力を込めるんだっ…』

和泉守が振り下ろした剣を体全体の力で支え、体重移動をして自分から攻撃に行く。

Aは防御から素早く攻撃に時間と体力を最小限にとどめる訓練をしていたことにより

長時間の戦の時にも体力などの消耗を少なくしている。

和泉守「流石だな。A。」

『ありがとう。でもお前もなかなかだぞ。

私は効率よく防御と攻撃を繰り返すことによってあまり体力の消耗をしない。

だからもっと、力を抜け。』

和泉守「あぁ。」

堀川「土方さんのために、主のためにって、兼さんは真面目だから

考えたら力んじゃうのかな？」

『…なんのため』

その言葉を聞いた時、少し体が痙攣したのが分かった。

私はこの本丸に今、幽閉されている。幽閉…というか住んでいる。

主もいない今、私は一体なんのために、この刀を降っているのだろうか。

私にとっての、自分の在処とは、どのような事なのだろうか。

そのような疑問がAの脳裏を掠めて行った。

きっとこれは自分自身のため。

さぁ、これからどうしようか。