あの日俺達がみた影は時間遡行軍最強のツンデレ剣姫だった。参 (ページ11)

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異性。ページ11

部屋に戻ったAは

最近のみんなの様子を思い出した。

羞恥心をもてとか立場をわきまえろだとか、顔を赤くして皆に怒られる。

もしかして

嫌われてしまったのではないか？

私が主に捕まってしまうから、ひ弱とか？

影で自分を嘲笑っているのではないだろうか、とAはいきなり不安に思い、

寒気がした両肩をぎゅっと抱きしめる。

嫌いなら嫌いと直接言ってくれないとわからない、

私はまだ人間の心を理解出来ない部分がある。

だから、

複雑な気持ちは、理解することが困難なのである。

『わからない…』

すると、とんとんと戸を叩く音がして、戸を開けて見るとそこには加州清光が立っていた。

『加州…』

加州「どうしたの？何かあった？暗い顔して。

これから少し剣の稽古に付き合ってもらおうって思ったんだけど、

やめとくかな。」

『いや、なんでもない。

ただ最近、皆が羞恥心を持てとか言われるのでな、嫌われてるかと思ってただけだ。

剣の稽古は私もやりたいぞ。』

加州「ありがとう。

そしてアンタのその答えは簡単さ。」

『へ？』

思わず聞き返すと加州はいきなり顔を近づけてAの耳元に囁いた。

加州「アンタが女性ですぐ無意識で可愛いところ出して、理性爆発寸前なんだよ。」

『ひゃっ…』

女性は、そのようなものなのか？

加州「わかんなくてもいいよ。

さ、早く行こ。」

加州はAの手を引っ張った。

『あ、あぁ。』

またAの中にひとつ疑問ができ、何故だろうと思いながらも

剣の稽古に向かうAであった。