探偵事務所“AmBitious”【3】

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井上が3日間情報収集を終え、
後は相手が来たら接触するのみとなった。





この3日間、相手が事務所を訪れることはなかったが、
井上からの情報で永岡の欠席を気にしていることは分かっている。





相手がいつ来ても良いよう、井上は補習を欠席。




他のメンバーで大学が始まっているメンバーも、
大学の授業を飛んだりオンラインなどで対応している。







緊迫した空気の中、
予想通り事務所に来客を知らせるインターホンが鳴り響く。





Aは大内に対応するよう促し、永岡と井上を別室へ連れていく。




他のメンバーも準備万端だ。







大「…こんにちは、事務所にご依頼でしょうか？」


大「以前もここに来られてましたよね？蓮王の知り合いでしたっけ？」







大内が永岡の名前を出した瞬間、目の色を変えた相手。







大「良かったら中入ります？蓮王帰ってくるまで待ってていいですよ？」







大内がそう告げればそれに釣られてひょこひょこと着いてくる相手。





第一関門は突破。







事務所に招き入れ、スリッパを出しリビングへと向かう。





そこでは永岡と井上以外のメンバーが待機している。







『あ！いらっしゃいませ！お客様？』





大「いや、蓮王に用があるって言ってたから待ちますかーって！」





『そゆことね！何かお菓子と飲み物出すわな！』







相手を座らせて全員で歓迎ムードを作り上げる。





その間に吉川がそっと事務所の看板を外から戻し、
扉を内側から鍵をかける。




他のお客様が来ないように、そして相手が逃げないように。







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