探偵事務所“AmBitious”【3】

. ページ15

.







『…みたいな感じ？めっちゃ端折ってるけどさ』





大「俺、全く知らんことばっかり出てきた」


大「全然Aちゃんのこと知らんかったんやなって」





『そりゃ、言ってないから分からんくて当然よ！』


『そう落ち込まんで？』







他のメンバーも聞いたことのない内容の印象が強すぎたのか、
なかなか言葉が出てこない様子。







河「俺、前Aになんで大学行かんの？って聞いたの無神経やったな」


河「全然大学受験勉強する時間なんて取れんぐらい忙しかったのに」





『まあ大学でやりたいこともなかったし良いんよ！』







笑って話すAの表情に偽りはない。







岡「てか、ほんまに俺の依頼の時は正規メンバーなってすぐやってんな」





『せやで〜、ほんまにバイト2ヶ月であの時が譲り受けたばっか！』





岡「歴短いのによおあんな完璧に仕事やれとったな」





『…ま、センスあるってことで？』







Aのボケもいつもの感じが戻ってきた。







真「俺が依頼来た時の玄関の写真はいつの？」





『あー、いつやっけ？…てのは冗談で、蓮王と一太が出ていく1週間前』


『職員さんが私に1週間前に教えてくれてん、2人が出ていくこと』


『その時に何もないように写真撮ってんよ』


『2人が心から笑ってる写真にしたかったからね〜』








そう言いながら目の前にいる本物の2人を見ながら
ニコニコと話したA。







『…まあ“空”についてはそんなところやねんけど、』


『私も皆に依頼がしたい、いいかな？』







その言葉で真剣な目付きになるメンバー。




初めてのAの依頼にメンバーの気が引き締まる。







.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す