風紀を乱せ、二度目の恋。【少年忍者】 (ページ28)

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『…光成は私がオリと付き合ってほしい？』

光成は顔を一瞬強ばらせた後、

「…Aの好きな人と結ばれてほしいって思っちゃ悪い？」

なんて疑問を疑問で返してくる。

私って光成の目に“オリが好き”って映ってたんだ…。

衝撃が強すぎて光成の質問に答えず別の言葉を投げかける。

『ダンス部2年のグループメールには

　藤妻さんと付き合い始めた事連絡しなかったんだね』

「…っは、お前なんで知ってんの」

『一昨日、作業終わらせた後ダンス部行ってきた』

『なんとなくオリに会いたくなって』

『話聞いたら付き合ったり好きな子変わったら

　その都度報告するってルールだって』

『何か理由がないと檜山はルール破んないでしょってオリが』

ざっと思いのままに口を動かす。

光成の表情は読み取るのが難しい。

きっといろんな事を同時に考えているんだろう。

「なんでそんなに俺が藤妻と付き合った事に干渉してくんの？」

「別に知ったって何の得にもなんなくね？」

気になるから。

それも大きな理由ではあるけど、

それより引っかかる事があるから。

『気になるから、が一つの理由』

『でも、さっきの返答が嘘にしか聞こえないから…』

『今の光成、光成じゃないみたいだよ』

『私はもっと違う理由があると思う』

『光成の本音が知りたい』

『それじゃだめなの？』

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