風紀を乱せ、二度目の恋。【少年忍者】 (ページ14)

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風紀委員の仕事にも慣れ、

楽しく活動できてきたここ最近。

ふと外を見れば新緑が生い茂っていて

もう夏が来たんだと思わされた。

織「ねえ、夏休みに入って2回目の日曜日、

　用事入ってたりする？」

朝の挨拶をすれば返事をするや否やそう質問してきたオリ。

唐突すぎてよく分からないからもう少し詳しく、と言えば

織「その日、ダンス部の発表会があるんだよね」

織「良かったら見に来てほしいなって」

暇かどうか考えてみれば

委員会は光成が部活で行けないならないだろうし、

美術部は基本的に家での作業が多いから

予定を入れなければ大丈夫だろう、という結果に。

『生徒が見に行ってもいいものなの？』

織「俺、部長だから部長権限？笑」

俺「まあ、そんな権限なくても呼べるんだけどね笑」

そう言ったオリ、よくよく考えれば部長になったなんて言ってたな。

織「どうせ、俺が呼ばなかったって檜山が呼ぶでしょ？」

『…どうなんだろ』

初めての雑務の日、帰り際に言われた

“Aのために頑張ってくるね”という言葉が

頭の中でリフレインする。

織「はい、見に来てね？」

織「先輩が卒部して初めて15人での舞台だからさ」

せっかくだから差し入れ、準備しようかな。

なんてまだ少し先の事なのに光成の踊る姿を

想像して勝手にドキドキしている私。

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