08.恋味 ページ8
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初めて海斗くんと話してから1週間。
彼らとの約束通り、学食に来た。
私は先週海斗くんに教えてもらった
味噌バターコーンラーメンを頼むつもり。
［A、今日もオムライス？］
『いや、今日は違うの食べる』
［注文しとくけど、何食べんの？］
『あ、今日は私が注文する！！』
『松松いるかもしれないけど席取ってきてほしい！』
［お、了解］
［俺、日替わり定食だからよろしく！］
味噌バターコーンラーメンを注文するのは
なぜかちゃかちゃんじゃなくて私が良かった。
『日替わり定食と…味噌バターコーンラーメンで』
《はい、日替わり定食と味噌バターコーンラーメンね》
サラッと通ってびっくり。
ほんとにあるんだ…。
《お嬢ちゃん、毎週木曜日に来る子でしょ？》
『っ！ はい、そうです！』
《味噌バターコーンラーメン、海ちゃんから聞いたのかい？》
『海ちゃん……海斗くん？』
《そうそう、松倉くんね》
《毎日告白してる子がいて〜って
いっつも近況報告してくれるのよ笑》
《一昨日かな、来た時に次は木曜日に来るって言ってたから》
《狙い、お嬢ちゃんの事でしょ？笑》
『ふふ、そうですね…笑』
《味噌バターコーンラーメンは2人だけにしか出さないから！》
《2人の恋の味にしなさいな？笑》
『…ありがとうございます笑』
喋っていたら間もなくご飯ができた。
案外2人分の食事を持つのは難しく、
ちゃかちゃんのバランス力にそっと尊敬した。
『はい、日替わり定食どーぞ！』
［お、Aありがとう］
［あれ、何頼んだの？］
『海斗くんに教えてもらった裏メニュー笑』
［え、俺にも教えてよ！］
『さっきおばちゃん、私と海斗くん以外出さないって言ってたよ？』
［うわ、ずり〜笑］
そうやって笑いあっていたら松松の到着。
海斗くんの手には先週食べる宣言していたオムライス。
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作者名：*Usanon* | 作成日時：2020年10月10日 19時
