11.決定 ページ11
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翌日、体育祭の競技を決めるHR。
私は昨日言っていた綱引きに立候補。
女子は基本走りたくないから綱引きがいいって言うんだけど、
運動部の子中心にリレーメンバーに流される。
私は運動部だけどマネージャーだから対象外。
どうにか走ることを逃れられた。
『ちゃかちゃん〜、結局スウェーデン?』
[もちろん、ちゃんとアンカーでーす笑]
『元太くんと競うんでしょ?』
[まあ、競技決めで落選してなければ?笑]
『そうじゃん笑』
なんて言いながら終礼が終わるのを待つ。
委員長の“気をつけ、礼”の声で動きだし、
待ちに待った放課後。
部活へ向かう途中に松松と合流。
[おう松松!! 競技、無事決まった?]
〈もちろん! スウェーデンのアンカーだろ?〉
[お、じゃあ本番よろしくな!!]
[松倉は? 騎馬戦出るんだろ?]
「出るのは出るんだけどさ、
大将になっちゃったんだよね…笑」
『えっ、そうなの?』
だいたい大将は野球部かラグビー部の
身長の高い体バキバキ人間がやるものだと思ってた。
なんで?と疑問に思ってると
〈俺らのクラス野球部もラグビー部もいなくてさ?笑〉
〈騎馬戦立候補したのが海斗だけだったから〉
[『あ〜』]
納得の声をちゃかちゃんと同時にあげる。
〈ま、Aちゃんが見失いにくいだろうしいいんじゃね?〉
そんな明るい元太くんの言葉に
海斗くんは苦笑いを返していた。
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作者名:*Usanon* | 作成日時:2020年10月10日 19時