傍観者ではいられないようで【SERVAMP】

傍観者19人目 ページ20

『…吸血鬼とか、…関わらない方が得じゃね。』


机に向かう椅子に座って考え込む私。いやぁ珍しい。


城田の家から帰ってきてご飯も食べて風呂も入って、あとは寝るだけ。

今日勝手に早退したことについての学校からの電話で親にめっちゃ怒られたけど
ごめんなさい謝るから許して、で終わるようなレベル怒りじゃなかったから本当に怖かった。


悪いのは私だけどそんな怒んなくっても…って風呂の中で拗ねて長湯したからお陰で指ふやっふや。



まぁそれは良いとして、

城田は何のために契約なんかしたわけ、意味分かんないわー。

理由はともあれ、どれだけ大変で、どれだけ…苦しいか。


ちゃんとした覚悟がないと向き合えない、

サーヴァンプとかじゃなくて吸血鬼は、


『…柊は、』


机にある写真立てに視線を向ける。
無邪気に笑う小さい女の子と男の子。


その写真立てに手を伸ばしパタンと横に倒した。



あー…もう、いない相手に向き合うもくそもないか。なんて、


『…関係ないよね私。関わらない方が楽で良いわ。』



いざこざは避けて通ろう、平和が良い。

悲しい思いはしたくないし、させたくない。


でも、させないようにする方法なんて…知るはずない。

なぁんにも出来ない奴は引っ込んどこう。


それが一番、平和だ。



あー、とりあえずもう寝よう。

眼鏡を外し布団にもぐって静かに目を閉じた。


ーーーー
自分から関わろうとしないヒロイン不向きな夢主ちゃん。
関わりたくない理由となった柊君。
夏休みが終わる現実に苦しむ作者。


色々と痛々しいですね。


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ありがとうございます！(照)

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