傍観者ではいられないようで【SERVAMP】

傍観者11人目 ページ12

『おはよー』

「はよ」

「おはよう！」


いつもより早く登校してきた朝

挨拶をすれば龍ちゃんとこゆき君達が返してくれた


そこできづく

毎朝教室に入れば誰よりも早く城田が眩しい笑顔と共に”おはよう“を言ってくれる

…はずなのに


『あれ。城田は？』

「あー、まだ来てないんだよ」

「珍しいよな。真昼が和泉より来るの遅いとか」

『それよ…なにかあったのかなー……ん？』

え、なんで？
なんとなくで視線が向いたのは龍ちゃんの包帯が首

当の本人はそんな事を気にせず

「桜哉はいつもどおり遅刻しかけで来んのか?」
「そうだろねー。まだ来てないし」

と、こゆき君と呑気に喋ってもいる

…聞いてもいいよね？

『龍ちゃんそれどうし、』
キーンコーンカーンコーン

なんてこったいチャイムに邪魔された…

「あ、チャイムなっちゃった…真昼と桜哉、二人して遅刻かー…」

「そーだな。てか和泉何か言いかけたか？」

『あ、うん。そのほ、』

「おっはよー！あーっギリギリセーフ!!」

『…タイミング悪いし、遅いんだよ綿貫!!!!あと、アウトじゃこらぁ!!』

「ええっなんで和泉キレてんの!?」


あぁ、騒がしい

なんで朝からキレなきゃなんないわけ？



・

「えっマジでなんであいつキレてんの?」

「しらね」

「あはは、チャイムと桜哉に言葉に遮られたからねー」

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