episode6 まるでヒーロー ページ7
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ラギー先輩に伸ばされるレオナ先輩にの手。
あたしは間一髪でラギー先輩を突き飛ばし、代わりにあたしが捕らわれた。
ﾗｷﾞｰ「A!!?なんで……！」
ﾚｵﾅ「！！？……おいA、そいつを助けたつもりか？ハッ、ヒーロー気取りかよ、笑えるぜ」
『ううっ……』
掴まれた腕が火傷したかのような痛みを伴う。
身体の水分を奪われてるんだ……痛いけど、わめいてる時間なんてない！
少しでもレオナ先輩の
あたしはとっさに彼の腕を掴んだ。
ﾚｵﾅ「これが俺のユニーク魔法『
皮肉だろ？何より干ばつを嫌うサバンナの王子が持って生まれた魔法が……すべてを干上がらせ、砂に変えちまうものだなんて！
なあ、怖いだろA？泣き喚けよ……っ!!?」
『この、あたしが……ただラギー先輩を、助けたいがために突っ込んできたと、でも？』
ﾚｵﾅ「ぐっ……(なんだ、身体の力が抜ける！？これがこいつの魔力？
いや、違う……これはまるで、毒気が抜けていくような……)」
『レオナ先輩、ひとつ訂正してください。
ハイエナは頭が良くて仲間を大切にする、すごい種族なんです！
ごみ溜め育ちのハイエナだなんて馬鹿にしないでくだい！』
ﾗｷﾞｰ「！！？………A」
かなりの量のブロッドが手を介して吸収されて魔力が回復していく。
だけど、ひび割れた手がもう限界だ。
ﾗｷﾞｰ「……その通りっス、A！」
『うわっ！』
ﾚｵﾅ「……ぐっ」
痛みに負けてもうダメだと思った時、ラギー先輩の魔法によってあたしはレオナ先輩の手から開放された。
ﾚｵﾅ「ラギー、てめぇ！」
ﾗｷﾞｰ「こちとらスラム育ちなんで、逃げ足は速いんスよ！」
すかさず彼に抱きかかえられ、あたしはユウちゃんたちの近くへおろされた。
ﾕｳ「Aちゃん……その腕！」
「Aの腕にひび割れが！」
「まさか人間も干上がらせるってのかよ！？」
『あたしは平気、そんなことより今はレオナ先輩
を……！』
するとラギー先輩があたしをかばうようにして前に立った。
ﾗｷﾞｰ「Aはここで見てるっス」
『え？でも……』
「女に怪我させちまうなんてハイエナの名が廃るっスよ。
それにオレ、貸しはすぐ返す主義なんで！」
そう言ったラギー先輩の背中はスラム育ちのハイエナなんかじゃなくて、立派なヒーローだった。
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あまね(プロフ) - 神作しかなくて困ってますありがとう御座います (1月3日 0時) (
レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ぜひ最新待ってます！！！！ (2021年11月14日 14時) (レス) @page11 id: 03797417b9 (このIDを非表示/違反報告)
ひよコーン - 今まで見てきたツイステ小説の中でダントツでこれが面白いっす主さん推します。推すことをどうか許してくだせぇ。 (2021年11月13日 21時) (レス) id: 635c8de402 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - この作品すごく面白いです！恋愛面もうまく入っていて読んでてニヤニヤが止まりません。更新待ってます頑張ってください！ (2021年4月3日 9時) (レス) id: 9bd7bc073d (このIDを非表示/違反報告)
あはーは - これ打ってたら地震きて焦った (2021年2月1日 23時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いお
| 作成日時：2020年6月7日 19時
