episode1 推しに好かれた？ ページ2
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ツイステの世界にトリップして約1ヶ月後。
あたしはちょっと困っていた。
『あ、あの〜、フロイド先輩』
「なに、オルカちゃん」
『自分の足で歩けるので下ろして欲しいんですけど』
今日はマジフト大会本番の日。
本来なら監督生のユウちゃんと会場に向かうはずなのに、なぜか推しのフロイド・リーチに抱えられていた。
ちなみにオルカちゃんとはあたしのあだ名だ。
「つべこべ言わず大人しくして？じゃないと締めるから」
『なっ……』
くそう、相変わらず気分屋だし理不尽すぎる。
しかしなにしろ顔がいいから反論ができない！
「はい到着〜」
『うわっ！』
しばらく抱えられたまま移動して、たくさんの出店が並ぶマジフト会場近くのサイドストリートまで来た。
雑に下ろされてよろけながら着地すると、彼はすかさずあたしの腰に手を回した。
って、あのフロイド・リーチがあたしをエスコート！？
いったい何を企んでるの？
「どれ食べたい？なんでも好きな物買ってあげる」
『え……？どういうことですか？』
「気分がいいから売店が空いてるこの時間に好きな物奢ってあげるって言ってんの。ほら、何がいい？」
『じゃあ……たこ焼きで』
恐る恐る食べたいものを口にするとフロイド先輩は満面の笑みで「オレもたこ焼き好きなんだ〜」と売店でひとつたこ焼きを購入した。
「はいオルカちゃん、一緒に食べよ」
『い、一緒に！？』
推しと一緒に仲良くたこ焼き食べる、だと！？
ますます何考えてるか分かんないけど、フロイド先輩が楽しそうだからいっか。
そうしてたこ焼きを食べようとしたその時。
「フロイド、探しましたよ。こんな所で何してるんですか」
「小腹が空いたんですねフロイド。……おや、Aさんがなぜここに？」
どこからともなく現れたアズール先輩とジェイド先輩。
ああっ、寮服着てる推しが今日も素敵！
なんか考えてる間にフロイド先輩にたこ焼きを渡された。
「あはっ、見つかっちゃった。じゃあまた後でねオルカちゃん、そのたこ焼きあげる」
『え、いいんですか？じゃあお金渡します！……あれ、もういない』
財布からお金を取り出そうとしたけど顔を上げると彼らの姿はどこにもない。
『って、こんな所でたこ焼き食べてる場合じゃないし！』
今後の展開を知ってるあたしはこんなことしてる場合じゃないと、熱々のたこ焼きを小脇に抱えたままマジフト会場まで全力疾走した。
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あまね(プロフ) - 神作しかなくて困ってますありがとう御座います (1月3日 0時) (
レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ぜひ最新待ってます！！！！ (2021年11月14日 14時) (レス) @page11 id: 03797417b9 (このIDを非表示/違反報告)
ひよコーン - 今まで見てきたツイステ小説の中でダントツでこれが面白いっす主さん推します。推すことをどうか許してくだせぇ。 (2021年11月13日 21時) (レス) id: 635c8de402 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - この作品すごく面白いです！恋愛面もうまく入っていて読んでてニヤニヤが止まりません。更新待ってます頑張ってください！ (2021年4月3日 9時) (レス) id: 9bd7bc073d (このIDを非表示/違反報告)
あはーは - これ打ってたら地震きて焦った (2021年2月1日 23時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いお
| 作成日時：2020年6月7日 19時
