episode6 猛反対 ページ6
.
「じゃあね、オルカちゃん。昼休み迎えに行くね」
『はい……』
その後、なんとか機嫌を直したフロイド先輩と校舎前で別れてあたしたちは一限目の授業へ向かった。
はあ、どっと疲れた。
グリム「A!あんな奴と付き合ったら絶対痛い目見るゾ!」
教室に向かう途中、グリムがあたしの頭の上に乗って忠告してきた。
『付き合わなくても痛い目見るところだったんだから仕方ないじゃん」
エース「俺も今回ばかりは反対かな。フロイド先輩ってすげぇ飽き性だし、恋愛は特に長続きしなさそう」
『だよねぇ、あたしもそう思う。
早く飽きてくれないかな』
デュース「もし何かあったら……僕たちの仲だ。いつでも駆けつけるぞA」
『ありがとうデュース。はぁぁ、このメンバーでいるの落ち着くぅ』
みんなが忠告したり慰めてくれる中、我らが監督生は。
ユウ「ねえ、なんて告白されたの?」
キラキラ目を輝かせてあたしに尋ねてくる。
……さすが猛獣使い、着眼点が違う。
『いやぁ、天秤にかけられて』
ユウ「天秤?」
『オレに締められるか、オレと付き合うかどっちがいい?って』
エース「うわぁ、理不尽な天秤にかける所、いかにもフロイド先輩っぽい」
『でしょ?もうそうなったら付き合う一択しかなくて、この有様に……』
そう言いながら曲がり角に差し掛かった時、後ろから誰かに呼び止められた気がした。
振り返るとそこに居たのは───
「Aさん、あなた正気ですか!?」
『ア、アズール先輩!?』
髪を振り乱しこっちに猛ダッシュしてくるアズールだった。
……必死な顔可愛いかよ。いや、そんなことより。
「ハァ、ハァ……ジェイドとフロイドから今朝聞いたんです。
Aさん、フロイドと付き合うことになったって本当ですか!?
フロイドは非常に飽き性で危険です、考え直しては!!?」
『ちょっ、そんな揺すぶられると、喋れ、ない……!』
彼はあたしの両肩を掴むとぐわんぐわん揺らした。
「……え?あのリーチ兄弟の片割れと?」
「しかもやばい方のリーチだろ?……何か弱み握られてんじゃね?可哀想に」
すると、近くを歩いていた生徒がヒソヒソこっちを見て噂している。
もう!広めたくないのにあっという間に広がったじゃんか!
アズール先輩のバカヤロウ!
episode7 告白の謎→←episode5 フロイドの束縛
1932人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いお(プロフ) - たまちゃんさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます!続編を頑張って作ってますのでお楽しみに(´∀`*)たまちゃんさんにコメントいただいてものすごくモチベーション上がってきたので頑張ります! (2020年6月4日 19時) (レス) id: c501ad88ac (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - いつも読むたびに心臓持っていかれます!ありがとうございます!毎日更新していただけるだけでありがたいので、体調に気をつけながら頑張ってください。 (2020年6月2日 23時) (レス) id: 51974ad0e9 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - リリココさん» こちらこそコメントありがとうございます!毎日1ページずつの更新で申し訳ないですが、気長にお待ちいただけたらと思います! (2020年5月24日 20時) (レス) id: a37cd3531f (このIDを非表示/違反報告)
リリココ - あー!きゅんきゅんが暴走します!ありがとうございます! (2020年5月22日 20時) (レス) id: 6a5c4fc28d (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - さくらさん» 今から第4章に突入する予定なので、ジェイドとの話も入れ込めるようでしたら書いていきたいと思います! (2020年5月17日 16時) (レス) id: e94c62de6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いお | 作成日時:2020年5月8日 22時