episode46 推しに遊ばれる ページ46
side A
客室に戻ったジェイド先輩は、やはりカリム先輩が誰かに洗脳されているようだとアズール先輩に報告した。
そんな強い魔法を使えるなんて、ジャミル先輩はまるでジャファーだな。
というか、この流れだとジャミル先輩がオバブロするのかな。
光属性の魔法を使うヒーロー側のカリム先輩がオバブロするなんて信じたくない。
「A、まじめな顔して何ブツブツ言ってんの?」
いろいろ考察してたら、隣にいたフロイド先輩に腕をぐいっと引っ張られて抱き寄せられた。
『うっそ、声に出てました!?』
「ウミヘビくんとラッコちゃんの名前呟いてたじゃん。
ていうか、オレがいるのによく他の男のことなんて考えられるね。
そんなにお仕置きされたい?」
『お仕置き!?嫌です!それにみなさん今スカラビアの話してたじゃないですか』
「言い訳は聞かなーい。……あとで身体にいっぱい噛み跡つけてあげる」
ぐっと身体を近づけて、あたししか聞こえないように耳元で囁くフロイド先輩。
あたしはボンッと効果音がつきそうな勢いで顔が熱くなるのを感じた。
「で、誰がなんのためにラッコちゃんを洗脳してんの?」
態度をコロッと変えてみんなの話に加わるフロイド先輩。
くっそ〜、余裕じゃん。あたし顔真っ赤なのに悔しい。
ジェイド「残念ながら、それについては聞き出すことができませんでした」
フロイド「ジェイドのユニーク魔法でも分かんなかったってこと?」
グリム「ジェイドのユニーク魔法?そういえばオレ様たち、ジェイドのユニーク魔法は見たことねえんだぞ。どんな魔法なんだ?」
ジェイド「……フロイド、ユニーク魔法の内容を他人に明かすのは感心しないといつも言っているでしょう?」
アズール「……ま、ユウさんたちには種明かしをしてもいいんじゃありませんか?
魔法耐性のない人間は、たとえ真実を知っていても防げるものではありませんから」
まじめな話をしていた思ったフロイド先輩は、あたしの顔を片手でぶにっと掴んだ。
「ここに魔法耐性あるのに簡単にかかっちゃう人間もいるけどね〜。
……あはっ、変な顔」
『人の顔で遊ばないでください!』
そうは言っても話してくれないのがフロイドという男。
すっごい変な顔にされてるけど、痛くないし嬉しそうだからまあいっか。
「フグみたい、可愛いねえA」
『っ……』
いや、よくない。
推しが至近距離で満面の笑みなんて、やっぱ無理。
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いお(プロフ) - たまちゃんさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます!続編を頑張って作ってますのでお楽しみに(´∀`*)たまちゃんさんにコメントいただいてものすごくモチベーション上がってきたので頑張ります! (2020年6月4日 19時) (レス) id: c501ad88ac (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - いつも読むたびに心臓持っていかれます!ありがとうございます!毎日更新していただけるだけでありがたいので、体調に気をつけながら頑張ってください。 (2020年6月2日 23時) (レス) id: 51974ad0e9 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - リリココさん» こちらこそコメントありがとうございます!毎日1ページずつの更新で申し訳ないですが、気長にお待ちいただけたらと思います! (2020年5月24日 20時) (レス) id: a37cd3531f (このIDを非表示/違反報告)
リリココ - あー!きゅんきゅんが暴走します!ありがとうございます! (2020年5月22日 20時) (レス) id: 6a5c4fc28d (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - さくらさん» 今から第4章に突入する予定なので、ジェイドとの話も入れ込めるようでしたら書いていきたいと思います! (2020年5月17日 16時) (レス) id: e94c62de6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いお | 作成日時:2020年5月8日 22時