105話 伊黒と甘露寺 ページ9
side A
「A!今日も張り切っていくぞ!」
『はい!師範!!!』
実家から帰ってきた煉獄さんはとても張り切って鍛錬に励んでいる。
しのぶさんが言うには、傷が癒えているし、そろそろ任務に出ても大丈夫だそうだ。
また煉獄さんと一緒に任務に出たいなあ、なんて思っていると。
「カァーー!A、任務、任務ダ!」
『ええ!?まだ朝だよカラスちゃん!寝ぼけてるの!?』
「馬鹿言エ!水柱ノ鴉ジャアルマイニボケルカ!
昼ノウチカラ恋柱ト蛇柱ニ合流セヨ!」
そういえば義勇さんの鴉はおじいちゃん鴉だったな。
というか、そんなことより。
あたしは自分の鴉に耳打ちした。
『カラスちゃん……まだ生理が終わってないんだけど任務に当たっていいの?』
「問題ナイ!胡蝶しのぶヨリコレヲ預カッテイル!
受ケ取レ……ゲェェェ!!!」
『はぁぁ!?人の腕の上で吐かないでよ!!!……ん?』
鴉が吐き出したのは匂い袋。
中に入っていたのは錠剤のようなたくさんの粒。
「ソレハ藤ノサヤト種カラ作ラレタ毒ダ!
藤ノ花ノ毒ヨリ高濃度デ強力ダカラAヲ守ッテクレルソウダ!」
「なるほど、確か上弦の参が藤の花の毒の効果でAの匂いを感知できなかったと言っていたな。
更に強力な種子とサヤの毒ならばなおさら効果的だ!」
『しのぶさん……あたしのためにここまで……。
頑張るぞ!そうと決まればいってきます師範!明日の夜明けには帰ります』
「ああ、甘露寺と伊黒がいれば安心だな!
頑張ってこいA!」
『はい!!!』
そうして煉獄さんの屋敷を飛び出し、数刻走って甘露寺さんと伊黒さんに会えたのはいいんだけど……。
「キャアァ!Aちゃん!?
会いたかったわ、助太刀があなただったなんて嬉しい!!!」
甘味処で伊黒さんと休憩していた甘露寺さんは、あたしを目にした途端抱きついてきた。
『え、えっと……恋柱様?』
「そんなよそよそしい呼び方じゃなくて蜜璃って呼んで!!
あなたとはお友達になりたいと思ってたの!」
え、あたしと友達になりたいって?
『ほんとですか!?あたしもしのぶさんに聞いてあなたのこと気になってたんです!
可愛くて笑顔が素敵で、優しくって料理上手でそれに強グェ!!?」
嬉しくってはしゃいでいたら、後ろから思いっきり襟首を引っ張られて変な声が出た。
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まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2022年5月9日 22時) (レス) @page42 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴぽ - やば‥泣いた………… (2022年1月16日 15時) (レス) @page42 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - とても面白かったです!! 煉獄さんがいつ自分の気持ちに気づくかとても楽しみです!! 主人公も早く煉獄さんに落ちてほしい( ´罒`*) 更新頑張ってください!待ってます!! (2021年11月9日 1時) (レス) @page42 id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - めちゃくちゃ良かったです!続きが気になります!( °∀°) (2021年10月27日 16時) (レス) id: f55d613724 (このIDを非表示/違反報告)
#きのこ - ああああ尊いです 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています(^^♪ (2021年10月13日 15時) (レス) @page42 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いお | 作成日時:2019年10月14日 15時