57話 藤の花の家紋の宿 ページ9
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『はぁ、はぁ……なんちゅー数よ。キリがない』
最後の鬼が灰になりボロボロと崩れていく。
いやぁ、参った。
なんと倒した鬼の中に、「鬼を呼ぶ血鬼術」を持つ鬼がいて、続々と15体もの鬼が出現してきて襲われた。
なんとかひとりで倒しきったものの、さすがのあたしも息切れしてしまった。
「結局生ケ捕リハ出来ナカッタナ!」
『生け捕りにする余裕がなかったよ!
しかし、こういう血鬼術は無効化できないんだね、難しいな線引きが』
流れた汗を手ぬぐいで拭き、乱れた髪を結い直しながら口を開いた。
『とりあえず疲れたしよく動いてお腹空いたから、近くの藤の花の家紋の宿まで案内してよ』
「了解!」
鴉に案内してもらい、近くの藤の花の家紋の宿にたどりついた。
「これはこれは、夜遅くまでご苦労さまでございます」
現れたのは背の低いお上品なおばあさん。
『いいえ、夜分遅くに申し訳ありません。
鬼殺隊の竈門Aと申します。
一室空いておりますでしょうか?』
「はい、空いておりますよ。ご案内いたします」
ひさ、と名乗ったその女将さんはお年寄りとは思えぬ俊敏な動きで部屋まで案内してくれた。
「そういえば竈門炭治郎というお方がお泊まりになられておりますが、お知り合いでしょうか?」
『え、あたしの兄です!どちらの部屋にいますか!?』
「ちょうどお隣のお部屋ですよ。
そうですか、お兄様なのですね。
その美しい髪と瞳が彼にそっくりでございますね」
『えへへ、ありがとうございます』
そうして、お兄ちゃんがいるという部屋を通り過ぎようとしたその時だった。
「A!!?」
『え!?お兄ちゃん!』
鼻が利くお兄ちゃんはあたしの匂いに勘づいたのか襖を勢いよく開けた。
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林 - いえいえ、先走っていたのですみませんっ!!(スライドイング土下座!) (2019年10月14日 16時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - 林さん» すみません製作途中だったので限定公開にしてました!解除したのでぜひ見に来てくださいd('∀'*) (2019年10月14日 16時) (レス) id: 992332b5ce (このIDを非表示/違反報告)
林 - ログインユーザーじゃないから次回作読めないですわ……でも読めなくても応援してます!(そもそもメアドとかがありませんしね、私 (2019年10月14日 16時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - リザさん» コメントとお心遣いありがとうございます(*゚∀゚*)毎日更新で頑張ります! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 592ede7792 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - mayumiさん» 返信遅れてすみません!その件に関しては今後解説していこうと思ってます!! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 592ede7792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いお | 作成日時:2019年9月13日 21時