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81話 無限列車 5 ページ34

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あたしは全力で乗客を助けるため奮闘した。

煉獄さんはあたしより遥かに素早く強烈な技で鬼の回復を遅らせていた。

どのくらい時が過ぎただろうか。

突然、鬼の動きが止まった。





「ギャアアアア!!!」





身を割くような断末魔が鼓膜を刺激し、すさまじい揺れに襲われた。

お兄ちゃんと伊之助が首を斬ったんだ!



『わっ……!』

「A、脱出するぞ!』



あたしは煉獄さんに抱き抱えられ列車の外に飛びだした。

鬼が倒され、辺りが静まりかえるころ、先頭車両付近で倒れているお兄ちゃんを見つけた。



『お兄ちゃん!……お兄ちゃん、刺されたの!?』

「A……」



腹部から血が流れ出している。

お兄ちゃんあたしに弱々しく手を伸ばした。



『早く止血を……煉獄さん!』

「慌てるなA、今行く」



焦って煉獄さんを呼ぶと、彼は冷静にお兄ちゃんの顔を覗き込んだ。



「全集中の常中ができるようだな、感心感心!」

「煉獄さん…」

「常中は柱への第一歩だからな。柱までは一万歩あるかもしれないがな!」

「頑張ります…」

「腹部から出血している。もっと集中して呼吸の精度をあげるんだ。
体の隅々まで神経を行き渡らせろ」



煉獄さんは呼吸での止血をお兄ちゃんに指導するようだ。


「血管がある、破れた血管だ。もっと集中しろ」



あたしは煉獄さんを信じて見守ることにした。



「そこだ、止血、出血を止めろ」



煉獄さんはお兄ちゃんの額を指で小突いた。



「集中」



お兄ちゃんは歯を食いしばり、呼吸で止血することに成功した。

……よかった。



「うむ、止血できたな。
呼吸を極めれば様々なことができるようになる。
なんでもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる」

「…はい」

「皆無事だ!怪我人は大勢だが命に別状はない。君はもう無理せず……」



もう安心だと息をついたその時。

突然、凄まじい衝撃とともに土埃が舞った。

82話 猗窩座→←80話 無限列車 4



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設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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- いえいえ、先走っていたのですみませんっ!!(スライドイング土下座!) (2019年10月14日 16時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - 林さん» すみません製作途中だったので限定公開にしてました!解除したのでぜひ見に来てくださいd('∀'*) (2019年10月14日 16時) (レス) id: 992332b5ce (このIDを非表示/違反報告)
- ログインユーザーじゃないから次回作読めないですわ……でも読めなくても応援してます!(そもそもメアドとかがありませんしね、私 (2019年10月14日 16時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - リザさん» コメントとお心遣いありがとうございます(*゚∀゚*)毎日更新で頑張ります! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 592ede7792 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - mayumiさん» 返信遅れてすみません!その件に関しては今後解説していこうと思ってます!! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 592ede7792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いお | 作成日時:2019年9月13日 21時

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