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準備 ページ28

「さ、行きましょうか」


「うん」



今から博麗神社に戻る。

立て続けに戦闘になればお祓い帽はボロボロになってしまうから替えが必要だし、紅魔館に行くなら着替えが必要だ。



「Aも服が必要よね。人里に買いに行くとか……霖之助さんがくれたりしないかしら。あと咲夜とか」



私は霊夢が幼い時に着ていた巫女服を貰っている。ちゃんと肩から袖がある。
……どちらかというと身体は幼い方だ。
霊夢とは数歳しか離れていないはずなのに、私は霊夢がもっと幼い時に着ていた服を来ている。

……不満。
貰えてるだけで頭が上がらないのだが。



「異変が落ち着いたら買いに行きましょ」


.

.

.


「着替えはこれ……お祓い棒はこれ…」



テキパキと準備を進めている霊夢を横に、私はぼーっと突っ立っている。
なんせ出来ることがないのだ。
まだこの神社を把握しきっていないから。



「そうだわA、お墓のお水とお花、かえてきてもらってもいいかしら」


「お墓?」


「歴代博麗の巫女のお墓よ」



前に1度だけ見せてもらったことがある。

初代や2代目とか、そんな昔の人達はそこまでらしいけど、先代の巫女さんに関しては本当の親のように良くしてもらっていたらしい。

霊夢は6代目……なんだとか。



「お願いね」


「うん、任せて」





「……よいしょ、これでいいかな」

「………」



お墓の前で手を合わせる。




「ふふ、いつまでそうしてるつもり?」


「霊夢」

「…霊夢がお世話になった人なら、私もちゃんとしておきたくて」


「そんな律儀にしなくてもいいのよ?会ったことも無い人なんだから」


「…霊夢にお世話になってるから」


「ふふ、先代も喜んでるわ」


「そうだといいな」


「そろそろ行くわよ、日が沈んだら危ないし」


「空飛んでいってもいいんだよ?」



私のことは置いていってくれても構わない。

いつ死んでもいいから。
死んだら桜の木の下にでも埋めてくれると嬉しい。



「嫌よ、あんたを残してなんて行けないし。飛ぶとしたらA抱えて行くわ」


「……落下死は嫌」


「なんで死ぬこと前提なのよ、意味がわからないわ」

「…でもそうね、空飛んだ方が早いし…飛んでいきましょうか」


「え」



霊夢は私を抱え……お姫様抱っこのような形になってしまった。
その細い身体のどこにそんな力があるというんだ。

尊敬する。私もしてみたい。



「飛ぶわよ」


「落とさないでね」


「落とさないってば」

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アー二ャ - アー二ャーフォージャーです (9月9日 23時) (レス) @page32 id: 1055dbe400 (このIDを非表示/違反報告)
にお - 面白すぎて地球滅ぼせるよ? (8月1日 15時) (レス) @page23 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて何よりです!ゆっくり更新にはなりますが、これからもよろしくお願いします🙏 (2023年2月28日 15時) (レス) id: 0169186134 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - 続きがめちゃめちゃ気になります!頑張ってください! (2023年2月25日 14時) (レス) @page30 id: d2c652474f (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - レイあむさん» 頑張ります…!ありがとうございます! (2023年1月25日 22時) (レス) id: 0169186134 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:a | 作成日時:2022年11月15日 20時

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