不必要 ページ22
「貴方がAね?」
「かわいい〜!」
「…あ、はい…初めまして」
「ふふ、畏まらなくてもいいのよ」
「挨拶がまだだったわね。私はレミリア・スカーレット」
「フランドール・スカーレットよ」
「いえそんな…AAです」
「そうよA。レミリア、元気にしてた?」
「れ、霊夢…!」
そんな態度で話したら…
「えぇ。元気よ。そっちはどうかしら。色々と変わったんじゃない?」
「そうねぇ…変わりはしたけど楽しくやってるわ」
…怒って、ない?
_________
“ こんにちは! ”
“ …なんですか、この子。連れてこいなんて言いました?うるさいったらもう…… ”
_________
この人たちも、不思議。
それに、霊夢の表情が…
私といるときよりも…柔らかい、気がする。
そうだよね、この人たちはきっと強い人。
霊夢は幻想郷を守らないといけないから、私のことも守ってくれてる。
…重荷になってるんじゃないかな、私。
.
.
.
「あー、広いって最高ね」
咲夜さんに客室に案内してもらった。
本当に広い。客室かこれ。
「…霊夢」
「んー?」
「私、重荷になってるでしょ」
「え?」
「いや…、えっと……」
「……いらなくなったら、捨ててもいいから」
「博麗の巫女としての責任と、個人の感じ方は違うでしょ?」
「A」
「…それだけ。…少し風に当たってくるね」
博麗の巫女と、博麗霊夢は違う。
私は幻想郷に迷い込んだ人で、幻想郷の人じゃない。
いくら優しくしてもらって良くしてもらっても、博麗霊夢が煩わしく思ってるのなら私はここから離れなくちゃいけない。
仕事の邪魔になってるのは確かだから。
行く宛てはないが、生きれない訳では無い。
…甘えるな、私。
「A……」
.
.
「A?」
「…咲夜さん」
「どうしたの?顔色が悪いけれど…」
「何でもありませんよ、外の空気に当たりたくて」
「そう、じゃあ案内するわ」
「この館、広いでしょう。初めてなら___!」
咲夜さんの言葉を遮って、とんでもない大きさの爆発音と共に___
館の壁が、壊れた。
ガラスの破片や、壊れた壁が私達に向かって飛んでくる。
破片というより、もはやブロックだが。
幸い、咲夜さんからは離れている。
咲夜さんは大丈夫。
…私は……
駄目だ、この距離じゃ避けられない。
「A…!」
もう少し、生きるつもりでいたんだけどな。
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アー二ャ - アー二ャーフォージャーです (9月9日 23時) (レス) @page32 id: 1055dbe400 (このIDを非表示/違反報告)
にお - 面白すぎて地球滅ぼせるよ? (8月1日 15時) (レス) @page23 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて何よりです!ゆっくり更新にはなりますが、これからもよろしくお願いします🙏 (2023年2月28日 15時) (レス) id: 0169186134 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - 続きがめちゃめちゃ気になります!頑張ってください! (2023年2月25日 14時) (レス) @page30 id: d2c652474f (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - レイあむさん» 頑張ります…!ありがとうございます! (2023年1月25日 22時) (レス) id: 0169186134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:a | 作成日時:2022年11月15日 20時