学校行きたくなくなくなーい。 (ページ24)

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24時間目ページ24

24時間目

ピンッ

『…いてっ、』

「…なーんて、冗談。ほら、問題とけよ」

爪を眺めてる先生を、額を押さえながら睨みつける。

「…なんだよ、」

『…いえ、なんでもないです』

…むかつく、この教師。

でも、先生の説明はまあまあ、良かった。

…

キーンコーンカーンコーン、

「『あ、』」

…予鈴がなった。

『…ありがとうございました、』

ま、相手は教師だし、一応お礼。

「…説明、どーだった？」

『…まあ、分かりやすかった、です』

「…ふふ、素直な感想ありがとう」

ポンポン、

…またされた。

『…じゃ、さよならっ、』

「うん、ばいばい、」

ガラッ、

たったったったっ、

ガラ、

『…ただいま、』

「…どーだった？」

『…うん、気をつけるよ』

「…は？」

『…チャニが言ったように、あの先生は、危険でした』

私がそう言った途端、目の色を変えたチャニ。

「なんかされたのかっ！？、」

…そんな必死にならなくても。

『…ちょっとね、怖かった』

…きゅっ、

黙ってチャニの制服の裾をつかむ。

チャニは驚いたみたいだったけど、すぐ頭をポンポンって、してくれた。

「…男性恐怖症、出てきたのか？笑」

『…どーだろ、まだわかんないや、』

チャニのポンポンってする手が、誰よりも温かかった。