Season1《Eight》 ページ9
数日後、Aは鬼邪高にいた。
この前のチハルの件からRockyの過保護が更に強くなった。
クラブHeavenに着いた後、何があったかというと…
Rockyがいる部屋のドアを勢いよく開けるA。
その時、一気にAに集まる。
RockyはAの顔を見るが無言。
とても気まずい雰囲気になっている。
『あの…えっと…ごめんなさい…。』
その空気に耐えられなくなり、Aは謝った。
「……………。」
そしてRockyはまだ無言。
彼はもともと口数が多い性格ではない。
故に、口数が少ないところで彼が怒っているかどうか、分からないが、Rockyと一緒に過ごす事、十数年のAは、彼の感情が直ぐに見て分かった。
…これはめっちゃ怒ってる!!
『ろ、Rocky?』
丸いサングラスの下からRockyの鋭い目つきがAを見つめる。
Aもまた見つめ返す。
この部屋に沈黙が流れる。
「はぁ…。」
Rockyの溜め息だけが、響き渡る。
『だから、ごめんって…』
「許す」
『え…?』
予想外の答えにAは耳を疑う。
いや、おそらくこの場に居た全員が耳を疑った。
「…その代わり、授業が終わったらすぐ帰ってくる事。いいな?」
『うっ、バレてたんだ…』
そうRockyの言う通り、Aは授業が終わった後、約1時間程鬼邪高のいつメンと4人でゲームセンターや、漫画喫茶、カフェなどで馬鹿騒ぎをして遊んで帰る事が多かった。
いつの間に知られていたんだろうか。
もしかしてAが、鬼邪高に行っている事も既にバレているのではないかと、考えていたが…
「大丈夫ですよ。Rockyにはまだ貴女が鬼邪高に通っている事は知りません。」
と、KOOが言ってきた。
『じゃあ、なんでRockyは私が学校終わりに遊んで帰るって知ってるの?』
「それは、Aがまだ高校に通い始めてすぐの頃、まだ夕方にもなってないのにRockyが、貴女の帰りを心配されていたので、授業が終わる時間とここまでの登校時間を伝えました。ですが、貴女は一向に帰って来ず、予想の時間よりも1時間以上も超えていらしたので、翌日うちのスタッフに声を掛け、貴女の後を付いて行ったらお友達と仲良く遊んでいらしたので、Rockyに報告しました。あ、勿論貴女が鬼邪高に通っている事はバレていませんので、ご安心を。」
長々と説明するKOO。
学校が終わった後に遊び事を、いつの間にか知られていた事に少し驚くが、とりあえずRockyに鬼邪高に通っている事実はまだ知られていないみたいなので一安心。
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蓮斗 - Fourの所です。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 226362e8e8 (このIDを非表示/違反報告)
蓮斗 - 北斗の"斗"はこれじゃなくて人ですよ。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 226362e8e8 (このIDを非表示/違反報告)
MASORA(プロフ) - エレオノールさん» 本当ですか!?ありがとうございますm(_ _)m亀更新ですが頑張ります♪ (2017年11月10日 21時) (レス) id: 17bc48499c (このIDを非表示/違反報告)
エレオノール(プロフ) - おもしろいです☆ラスカルズ派私にとってははまりそうです!これからも頑張ってください (2017年11月9日 21時) (レス) id: 5e784ada86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MASORA | 作成日時:2017年11月9日 21時