仮面ライダー&戦隊【短編集】 (ページ10)

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もしも貴女が快盗で朝加圭一郎に片想いしたら-1- ページ10

私はギャングラーによって両親を殺された。

そしてある日“コグレ”と名乗る人に、“ルパンコレクション”をギャングラーから奪い返してくれたら、願いを叶える。

そう言われた。

あるお店に連れて来られて、私と似たような境遇にあった人物が“夜野魁利”、“宵町透真”、“早見初美花”の3人だ。

それから暫く経ち、私達4人は表向きはレストランを開き、裏では快盗“ルパンレンジャー”としてルパンコレクションを集めていた。

そして今、私は食料を1人で調達中である。

A『魁利は何処かに行っちゃうし、透真は仕込みが…とか言うし、最終的に残った私と初美花でじゃんけんしたら負けちゃうし…。』

重い荷物を持ちながらブツブツと不満を零す。

せめて男は…！男は荷物持ちに必須なのに…。

1人で買い出しはしんどい！！

そう考えていると…

ドン！、と爆発音がした。しかも割りと近く。

重い荷物を持って急いで向かう。

やっぱり。

ギャングラーが暴れていて、怪我人も出ていた。

A『どうしよう…。ここで変身する訳にもいかないし…』

アタフタしていたらギャングラーの攻撃が私を狙ってきた。

ヤバい！と思ったその時

圭一郎「危ない！！！」

咄嗟に出てきた男の人が私を庇って地面に押し倒してくれた。危機一髪。

A『あの…ありがとうございます。』

男の人の格好を見て驚いた。

A『え…国際警察…』

つかさ「圭一郎！大丈夫か！？」

圭一郎「ああ。」

私の声が女の人の声によって掻き消されたが、その声の主は国際警察の女性だった。

隣にはもう一人国際警察の男性がいる。

ギャングラーは国際警察が来た事に焦り、その場を去ってしまった。

私も対峙している人物達とこれ以上一緒に居るのは危ないなと思い、その場を離れようとしたが…

圭一郎「待ってください！怪我をしています。手当てをするので少し来てもらえませんか？」

A『えっ、でも…』

躊躇う私に国際警察の男性は自分が怪しまれていると思ったのか、

圭一郎「あっ…申し遅れました。国際警察の朝加圭一郎と言います。」

と自己紹介を始めた。それがなんだか可笑しくて笑ってしまった。

A『アハハッ！！』

圭一郎「えと、何か変な事でも言いましたか？」

A『いえ…なんだか面白くて！』

これがあなたへの片想いの始まりでした。