もしも貴女が紅渡の双子の姉で登太牙の異父妹だったら-1- ページ8
人間とファンガイアが共存すると発表してから約半年。
ライフエナジーに代わる新しい食料を作る為に、私はグループの一員として、はたまた現役大学生として、忙しい毎日を過ごしていた。
だけど今日は日曜日。大学も無ければ、仕事もなく、家の中でゴロゴロしようと思っていた最中、D&P社の社長であり、異父兄の登太牙から呼び出され、私はD&P社に来ていた。
双子の弟である、渡と一緒に。
A『めんどくさ…』
渡「いいから行くよ」
と、渡に引っ張り出され、2人で社長室に向かう。
A『太牙、絶対にめんどくさい事言ってくるよ…』
渡「そうだとしても行かないと、兄さん待ってるし。」
そんな会話をしている内に社長室に着き、渡がドアをノックする。
渡「兄さん?入ってもいい??」
太牙「ああ。入っておいで」
A『うぅ…入りたくない…。』
渡「わがまま言ってないで入るよ!ほら!!」
どんっ!と背中を押され、バランスを崩す、転ぶと思った瞬間
太牙「まったく、これだからAは目が離せないなぁ。大丈夫かい?」
A『げっ…!太牙…!!』
太牙「ははっ!そんなに嫌そうな顔をしないでくれ、傷付くだろう?」
太牙に会いたく無かった私はあからさまに嫌な顔をする。
そんな私と対照的に、久し振りに妹と弟に会えて、更に嫌な顔をされても嬉しそうに微笑む太牙。
太牙「あ、あと僕の事は“太牙”と呼ばずに“兄さん”と読んでくれとあれ程言っているのに…」
はぁ、と溜め息を吐く太牙に苛立たしく
A『それで?私達に何の用なの?』
太牙「家族団欒の時間を楽しもうと思って。」
A『よし、帰る。』
振り返りドアノブに手を掛けた時、後ろから抱きつかれ
太牙「どうして…何故なんだA!!兄さんと一緒に過ごす事がそんなに嫌なのか!?」
A『嫌だよ!っていうか折角の休みは家でのんびり過ごしていたいの!!え…渡まで何してんの?』
渡「折角兄さんが誘っているのに断るなんて、可哀想だよ!お願いだよA…!」
太牙に後ろから抱きつかれ、渡には肩に手を置かれ、ドアからは反対方向に押されている為、すっかりドアから遠退いてしまった。
この場面を見た女性陣はとても羨むだろう…。
何せ太牙と渡はイケメン兄弟として、かなり噂されているのだから。
…私は全く嬉しくないけど。
-2-→←もしも貴女がアランの妹で深海マコトと主従関係だったら-1-
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MASORA(プロフ) - リナっちさん» 大正解だよー!! (2018年3月28日 23時) (レス) id: 17bc48499c (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - MASORAさん» こんばんわm(__)mお疲れ様m(__)m探してなんか送ったけど…できたのかな? (2018年3月28日 23時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - MASORAさん» こんにちわ(о´∀`о)リーやんって名前だよ(*≧∀≦*)遅くなってごめんなさい・・・(;´Д`) (2018年3月28日 10時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - ありがとうございます (2018年3月27日 22時) (レス) id: 40b4a49ff6 (このIDを非表示/違反報告)
MASORA(プロフ) - マリーさん» リクエストありがとうございます!遅くなってしまうかもしれませんが、頑張ります! (2018年3月27日 22時) (レス) id: 17bc48499c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MASORA(樹神 真空) | 作成日時:2016年12月5日 21時