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ねぇ、君のことがね。 ページ27

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祐希とお店を抜け出して、近くの公園まで来た。時間も時間なので、公園で遊んでる子供は居なく、散歩がてら寄ったのであろう老夫婦が向こうのベンチに座っているだけだった。

外灯のみの夜の公園は、何処か不気味だけど、でも何処か安らげる場だった。



祐希と一緒に空いたベンチに座る。



「....静かだね」

『うん、』



老夫婦は会話をする訳でもなく、ただ二人で一緒に座っていて、公園は静寂に包まれていた。



今、せっかく二人きりで。

言うのは、今しかない。


私が口を開こうとすると、祐希が先に口を開いた。何処か、緊張した表情で。



「あのさ、」

『うん、』



祐希は、私を真っ直ぐ見た。



「...俺、高校の頃から、本当にAの事尊敬してた。直接話した事無くて、いつか絶対話してみたいって思った。...でも、Aは辛い事があってバレー界から姿を消してしまって。それ知った時、本当に残念に思った」

『....うん』

「でも、あの公園でAと再び会う事が出来て。俺達のマネージャーになってくれて。Aの夢、叶えたいって思えて」

『....』

「途中、Aは山内さんと仲良くて。まぁ、それは高校の頃からって聞いた時は、あの二人付き合うのかなとかも思った」

『うん...』

「でも、俺。Aの夢、一番に叶えたくて。Aの分まで、跳びたくて。そう考えてたら、いつの間にか...」




「いつの間にか、Aの事、好きになってた」




私は、耐え切れずポロッと涙を零した。

私は本当に、幸せ者だ。



『...私もね、ずっと伝えたい事あった。..正直に言うけど、晶大君に告白された。でも、ちゃんと断った。晶大君は、背中を押してくれたの。ちゃんと伝えるんだよって。その前にも、柳田さんが私にアドバイスしてくれたの。私が今こうして此処に居るのは、誰かのおかげ。それに気付いた時、きっと誰かの事が大切だと気付くって』

「......っ、」

『私は、きっと祐希に出会えなかったら、今の私は居ない。祐希が私の夢叶えてくれるって言ってくれて、本当に嬉しかった。...晶大君が言ってた。きっと、私が怪我をしてバレーを辞めたのは、祐希と出会うため。そのための、代償だったんだって』

「...A」

『祐希と出会えて、世界が変わった。私も、祐希が、大好きだよ』





きっと、私は。

祐希と出会うために、生まれてきた。







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在るべき形がこれで。→←タイミングには注意。



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だっちゃん。(プロフ) - いちごさん» いちごさん、ありがとうございます!!新作も更新始めましたので、良かったら読んで下さいね♪ (2015年10月3日 23時) (レス) id: 3d4c419dfc (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 石川くんがかっこよすぎて鼻血出そうです笑とても面白い小説で読み返したりしてます!!更新頑張ってください!応援してます!! (2015年10月3日 22時) (レス) id: 0b19d9cc97 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - noenさん» noenさん、ありがとうございます!!頑張って更新していきます(*^_^*)! (2015年9月29日 9時) (レス) id: 3d4c419dfc (このIDを非表示/違反報告)
noen(プロフ) - 面白くてニヤニヤしながら読んでます。私山内さん好きなんですけど、頭くしゃくしゃはヤバいですね。これからも頑張ってください! (2015年9月27日 11時) (レス) id: 8b4359b2e6 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - 黒兎さん» 黒兎さん、ご指摘ありがとうございます!!直させて頂きました、これからもよろしくお願いします(*_*)!! (2015年9月23日 23時) (レス) id: 3d4c419dfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2015年9月23日 14時

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