そして君は笑った。

それぞれの想いの形。 ページ11

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あの練習初日から、石か......祐希と毎日連絡を取るようになった。

お互い、夜そのまま寝て朝にメッセージを返すと言う形なので、ずっとメッセージが続いている感じである。昔からあまりメッセージのやり取りは得意では無かったけれど、不思議と彼とのやり取りは続ける事が出来た。

一言で言えば、バレーの話などが出来てとても楽しいのである。



＜てかほんとAがマネで来てくれて助かってるわ＞

＜でも全然サポート出来て無いよね、ごめん＞

＜そんな訳ないよ！Aのマネージャー業、めっちゃすごいもん！＞



すごいもん！か。

何か、可愛いって言うか何て言うか。



＜それはありがとう〜！でも、ほんとまだまだだから、皆さんを支えれるように頑張らなくちゃね＞



全日本のマネージャーになって数日が経った。練習がある日は必ず私も行くようにしている。進学も就職もしていない私は、今ではもう練習に顔を出す事が生き甲斐になっている。

サポート、頑張らなくちゃな。



＜...俺は、めっちゃ支えられてるよ。Aが居てくれるから、頑張れるんだし＞



何でだろう。

最近、祐希は素直な気持ちを伝えてくれる。

確かに、他の選手の人達に聞いても祐希は素直でいい奴だって言ってる人が多い。でも、最初より明らかに私に素直になってくれた。

それはやっぱり嬉しいもので。少しでも、彼が打ち解けてくれてるんだと思えば、支えれているという事にも繋がる。



＜ふふ、ありがとう。私も祐希達のために頑張る＞

＜えー、俺のためだけでもいいよー？笑＞



ん？俺のためだけ？



＜ははっ、冗談。でも俺のために頑張ってくれたら、嬉しい＞



良く、分からないけど。

でも、祐希がもっと輝いてほしいから。



＜なら、祐希のために頑張る！＞

＜....何か、恥ずかしい(笑)でも、ありがと！！！＞





祐希とのやり取りは、不思議な気持ちになる。








その日の夜、山内さんからも連絡が来た。



＜こんばんは。起きてる？＞

＜こんばんは！起きてますよ＞

＜今度の日曜日、オフじゃん？良かったら、何処か気晴らしに遊び行かない？二人で、＞



二人で？

でも、せっかく山内さんが誘って来てくれてる。先輩だし、山内さんの休日を充実させたいから。



＜良いですよ！！＞

＜わ、やったー(^O^)＞





それぞれの、想い。


私はまだ、知らない、想い。






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