仮恋人〜折原臨也〜

王道だよねぇっ ページ36

そこにいたのはいかにもオタクな人たち。

カップルかな？

「あ、狩沢さんに、遊馬崎さんじゃないですか？」

「あらぁ！紀田くんじゃん」

「今回はナンパ成功したんスか？」

「いや、色々話してただけですよ」

「そーなんだ。それにしても、ゆまっち」

「なんすか？」

「今回はとあるの新刊出たよねーっ！ドタチン楽しみにしてたから良かったー！」

「何巻ですかっ！？」

反射的に口に出てた。

「ありゃ、もしかして、その筋行ける口かなぁー？」

「一方通行の大ファンです！」

「いいよねっ！私としては、上条君と掛け算できるからいいんだけどっ」

「？」

「呪文だとでも聞き流しときな」

正臣君が言った。

ああ、そうだ。

「あの、折原臨也って知ってます？」

「「！？ どーゆー関係なの/スカ？」」

「彼女ですけど」

「ええっ！まじで！？残念だなー」

「？」

「だってー、ほら。王道組があるじゃん！イザイザはぁー((むぐぅ」

「狩沢さん！洒落にならないっすよ！それに静雄さんもすぐそこにいるっす！」

なんのことかわからないまま、遊馬崎さんが見てる方向を見ると静雄さんがいた。

静雄さんには折原臨也のことを言ってはいけないと新羅さんに教えてもらった。

臨也の事は大体わかったから、静雄さんとスイーツでも食べに行きたいな。


私は軽々とした足取りで静雄さんの元へと行った。

しーずおさんっ！→←学生さんだぁあああ！

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