あら、まだいたの ページ33
翌朝
「あら、まだいたの」
顔色一つ変えることなく淡々と言葉を紡ぐ波江さん。
「ハッピーエンドを目指すことにしましたっ!」
「フッ。なにそれ?ま、いいわ。精々頑張りなさい」
波江さんっていい人だなー。
なんて考えながら、臨也を起こしに行く。
ガチャ
「臨也ぁー!起きて、起きて!」
体を揺らしたけど起きる気配ゼロ
「臨也ぁー?」
改めてみるといい顔だなぁ。
整ってるし、うん。眉目秀麗ってやつだねっ!
しかも体は細い。何くってんの?ダンボールか?って位細い。羨ましい。
私は臨也を起こすべく、馬乗りになった。
「……ん?……グッ……」
そんなに重いか?(#^ω^)
グッ……じゃねーよぉおおお!
「臨也?おきて!」
「うん……」
寝起きの臨也って初めてみたかも。
カワ(・∀・)イイ!!!
臨也は起き上がった。
わたしを一瞥すると、
「おはよう」
とヒトコト。
寂しいよ。でも、本心でいる臨也がいいもんねっ!
そうだな。今日は、新羅さんとかセルティさんに臨也の事とか聞いてみようかな。
「ねー!ねー!臨也っ!」
「何?」
「今日、池袋行ってくるっ!」
「何で?」
「まあ、ちょっと、イロイロ」
「あっそ。どうぞ」
ご勝手に。とでもついてきそうだ。
行く用意もして、臨也に「いってきまーす!」
と告げた時だった。
「パーカー、変だよ」
と薄く笑ってパーカーのフードを捲り返してくれた。
「あ、ありがとっ//////」
「照れてる?これだけで?アハハ」
臨也は笑うと「行ってらっしゃい」といった。
―――――――――――――――――――
臨也サイド
「パーカー、変だよ」
嘘。
何にもおかしくなかった。
なのに、呼び止めて。
起こしに来てくれたとき、少し安心した。
錯覚だ。
あんなこと言われたからだ。
と考えながらも、俺は気づかぬ間にパーカー裏に盗聴器を取り付けた。
彼氏なんだから、いろいろ知りたい。
なんて、考えてないはずなんだけどな。
どうしたんだろ。
俺、絶対おかしい。
だって、今まで人間が好きだって堂々と言ってきたじゃないかっ!
誰かを愛せるわけないんだ。
それほどまでに、俺は
汚れてしまってるんだ。
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甘楽★ - こんにちは!ヤバいです!きゅんきゅんします//なんかもういいですね!切ない!甘い!これからも応援してます!かんばってください! (2015年7月26日 15時) (レス) id: 615c7695c5 (このIDを非表示/違反報告)
折原愛理(プロフ) - あれ?大丈夫ですよねっ!? (2015年5月10日 15時) (レス) id: d2a680c722 (このIDを非表示/違反報告)
折原愛理(プロフ) - 指摘ありがとうございましたっ!大丈夫になったと思います。ごらんになつてくださり、ありがとです!今回の件はすみませんでした。これからもよろしくおねがいします (2015年5月10日 15時) (レス) id: d2a680c722 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌(プロフ) - 外したほうがいい、ではなく外してください。でないと、この作品は違反です。なお、このコメント後は同じようなコメントを控えましょう。 (2015年5月10日 7時) (レス) id: 82fc19f8c0 (このIDを非表示/違反報告)
緑月イズ(プロフ) - オリジナルフラグ、外した方がいいですよ (2015年5月10日 7時) (レス) id: d1c3f4c08d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うニャニャ | 作成日時:2015年5月3日 14時